XYシリーズを振り返れるサンプルデッキを公開していきます。

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1つ目:MレックウザEXデッキ

XYシリーズ負の遺産と言われていたこともあります(笑)

MレックウザEXは古代能力Δ進化を持っていますので、1ターン目からバトル場に出ることもできます。上手くいくと、後攻1ターン目にエメラルドブレイクを使うことも可能です。

エメラルドブレイクは自分のベンチポケモンの数×30ダメージとゾロアークGXよりもダメージが出ます。XYシリーズではパラレルシティこそあったものの、ウソッキーがいなかったため、復帰力も相まって止めるのが難しかったです。グッズが大量に入っており、1ターンでブンブン回していきます。ゴミなだれダストダスがいる現環境では考えられない構築です。

超高速デッキで駆け抜ける快感を味わうことができるデッキです。

 

2つ目:ダークライEX+ギラティナEX

通称ダーギラと呼ばれていたデッキです。自分の場の悪エネルギーの数×20ダメージを追加する悪の波動をメインとしたデッキで、WCS2016のジュニア優勝デッキのコンセプトでもあります。ピーピーマックスでの加速とエネルギー2個分になるダブルドラゴンエネルギーを駆使することで、大きなダメージを実現することができます。闘魂のまわしに対応しているため、HP220の高耐久による場もちの良さも強さの秘訣でした。また、ギラティナEXはメガシンカポケモンからのダメージを受けず、さらに技カオスウィールでスタジアム、特殊エネルギー、ポケモンの道具を止めることができるため、MレックウザEXや夜の行進といったメジャーなデッキに強く相方として申し分ない強さを発揮していました。XYレギュレーションでは、シェイミやフーパで展開した後、パラレルシティでトラッシュに送ることで負け筋を減らすという場面も多く見かけました。

 

3つ目:ゼルネアスBREAK+ギラティナEX

 

同じようなコンセプトとして、フェアリー版ダーギラともいえるデッキがありました。非EXのゼルネアスBREAKをメインとしたギラゼルネです。基本的な動きは同じで、場にエネルギーを貯めてから爆発的な火力を出していきます。違う点は、ゼルネアスの技ジオコントロールによってエネルギーを加速できる点です。また非EXが軸なのでNを絡めての巻き返していくような動きができます。このデッキではピーピーマックスを使わない構築も存在していましたので、レシピに幅のあるデッキでもありました。

 

4つ目:ゲッコウガBREAK

 

ゲッコウガBREAKデッキは、XYシリーズにおける後半に捲るデッキの代表格です。序盤は相手の攻撃に耐えつつじっくり進化していき、ゲッコウガBREAKまで育ち始める4ターン目以降から勝負をするデッキです。特性のきょだいみずしゅりけんは、手札の水エネルギーをトラッシュすることで好きなところに60ダメージと、2進化BREAKの性能として満足度の高いものです。進化前の技も強力です。ゲッコウガは1エネ80のげっこうぎりも魅力ですが、なんと言っても相手の特性を封じるかげぬいが強いです。この技のせいでミラー戦だとお互いにきょだいみずしゅりけんが投げられずとても不毛になりますが、しばらくしてミラー対策のねじねたスプーンが採用されるようになりました。ゲコガシラはみずぶんしんによってケロマツを温存しながらベンチに進化元を展開できるため、スプラッシュエネルギーによって手札に戻った進化ラインをすぐに場に戻すことも可能だったのがこのデッキの強さを支えていました。さらにケロマツのあわも進化前たねポケモンとしてとても優秀です。経験者の中には、WCS2017シニアディビジョン決勝の伝説のあわLOを覚えている方も多いと思います。Nとオクタンを絡めての巻き返して勝つ快感を味わえるデッキです。
 
5つ目:オーロットBREAK
XYシリーズといえば強力なグッズ環境であったと言えます。そのグッズを使えなくすることがどれほど強力であったかは言うまでもないですね。オーロットBREAKデッキの先1ミツロットによって地獄を見た人は数知れないでしょう。基本的には相手のグッズをロックし、動きを封じている間に相手をじわじわと弱らせていくことで勝ちを狙います。この時はテテフがいないので、ミツルを強引に引きに行く構築が主流です。
 

6つ目:よるのこうしん

XYシリーズを語る上で欠かせないデッキのひとつです。本来は、フラダリの奥の手というカードが同じパックに収録されており、それを考慮したデッキコンセプトでした。しかし、フラダリの奥の手が禁止となったことで、一気に凶悪なデッキへと変貌を遂げました。後にカリンという対策カードが刷られましたが、ポケモンを戻すことがデメリットとなってしまうデッキが多かったため流行らず、野放しに状態でした。バトルコンプレッサーで行進ポケモンと不要なカード、1枚差しのサポートなどをトラッシュしていき、文字通り山札を作っていくことができます。非EXのたねポケモンとして破格の180~220ダメージをたたき出し、普通のEXデッキは手も足も出ないこともしばしば。時のパズルやセンパイとコウハイなどの強力なカードを自在に操ることでリカバリー力にも優れていた点がこのデッキがトップメタであったことを物語っています。ミュウ+次元の谷のコンボで基本エネルギー1つで夜の行進が使えるというようなこともでき、コンボの宝箱状態です。ギラティナEXやサンダースEXなどの対策カードもありましたが、基本的に技を使うまでに2ターンかかるため、猶予である1ターンの間にブン回して倒してしまえばよいという構築も見られましたが、晩年はポケモンレンジャーの登場で相対的強化を受けます。また、大量のグッズで高速展開していくのでグッズロックには弱く、ゲッコウガBREAKに手裏剣で駆逐されたりN+かげぬいで縛られたりと天敵は存在していました。

 

7つ目:Wボルケニオン

スチームアップでお馴染みのボルケニオンデッキです。このときのボルケニオンデッキは、ボルケニオンEXをベンチに並べ、スチームアップを3回前後使って小さいボルケニオンのばくねつほうや自身のボルカニックヒートで戦っていました。XYシリーズの炎タイプを語るなら切り離せない鍛冶屋ですが、要求される回数も今ほどではなく、それよりかは釣り人やうちゅうビーコン等で手札にエネルギーを貯めてスチームアップで吐き出して大ダメージを狙う戦い方をしていました。

 

 

8つ目以降:土日中

 

(以降、続く)

 

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