長男・太郎の空振りが続いている。もうこれで4打席連続かな?三振を喫している。
見逃しではなく、積極的に振っていって三振しているのは、せめてもの救いである。だが、肩ぐらいの高さに来た、いわゆる「クソボール」を振る癖はどうにか直してほしい。
太郎が野球を始めて1年強が経ったが、当初からずっと「高めを打てない」というのは課題だった。ストライクゾーンの内外関係なしに、高めにボールが来ると、①空振りをする、②バットが波打つ、③(特にスイング後に)フォームが崩れる--のどれかが当てはまってしまう。
ストライクゾーンに来てもしっかり振れないのだから、いわんやクソボールをや、である。「ベルトのあたりに来たボールだけ打つんだよ~」とコーチ・監督から指導を受けているのに、どうして同じ失敗を繰り返すのだろうか。
思えば、私は幼少期、父から「同じ失敗を繰り返す人間はバカだ」と口酸っぱく言われ続けてきた。「お前はバカだ、だからダメなんだ」とまでは言われていないのだが、それでも何となくそういうニュアンスは伝わるものである。この教えは骨の髄まで染み入っている。
教え自体はもっともで、トライ&エラーを推奨するとともに、PDCAで言う「C=Check(評価)」「A=Action(改善)」が無ければ、エラーの意義が薄れてしまう、ということである。現象には必ず理由があり、その理由を模索していかなければ同じエラー現象が繰り返されてしまうわけだ。全く分からない、実に面白い。
それにしても「バカ」という表現はキツいですね。ともすれば、人格否定につながりかねず、まして小学校低学年に使う言葉では無い。なので、私は子どもに同様の指摘をする際には「おバカさん(はーと)」という言葉を使用している。全く根本的解決になっていない、実に面白い。
話がそれたが、ここでいうエラー現象の原因は、バットの重さ、ないしは太郎の筋力不足にあると私は考えた。トップをつくる際に高さが落ちてきてしまうのもそうだし、高めを振る際にスイング軌道が乱れるのもそうである。
ここで取り得るActionの選択肢は合理的に「バットを軽くする」か「筋力を増強する」だろう。
バットを軽くしてあげたいものだが、既に家には460グラムの量産型金属バットがある。激安品を買い与えた親の責任はひどく痛感するが、しかしそれでも460グラムが重いだろうか…。そしてモノを大事にすることも子どもに教えるべき重要事項である。どちらを優先するかは程度問題である。
そんなことを考えながら、取り急ぎ筋力増強にいそしんでいる。チームで大流行しているA社の「スターシャイン」の広告を横目に見ながら…。2万円かぁ…。