62日目

この日はリハビリの後に、担任の先生と前の学年の時に担任団にいた先生が面会に来てくれた。

クラス替えの年だったので担任の先生は初めましてだった。

お互いが緊張している中での面会だった。

学校からタブレット学習をすすめられていたけど、タブレット自体が開かず、機器担当の先生も来てくれて、回収となった。

これから学校ではどう対応していってくれるのだろうか、心配ではあったけど、クラスで受け入れるという姿勢は感じられて少し安心した。

 

学校に関しては身体機能、高次脳機能障害の程度によっては今通っている学区の学校はあきらめなくてはいけないかもしれないと思っていた。

多くの保護者は病気をしても元々の学校への復学を希望するというデータはあるし、当事者になってみてやっぱりそこはそういう気持ちになることも理解できる。

でも勉強についていけないほど脳にダメージがあったら、支援級に移動したり、もっと本人の状況にあったサポートをしてくれる学校への転校も考えなくてはいけないかもしれない。そうあってほしくはないけど、そういう選択肢も持ち合わせなくてはいけないかもしれないと、意識を取り戻すまでは思っていた。

 

幸いなことに勉強に支障のでるほどの知的なダメージはなく、あとは注意機能や記憶機能の部分が今後どうなっていくかかなと言ったところで、しかもそれは復学して授業を受けてみなくてはわからないくらいまで回復はしてきている。

どちらかというと上下肢の麻痺の問題で教室のあるフロアまで行けるかどうか、移動教室ができるかどうか、そっちの問題の方が大きそうだとこの頃は思っていた。

 

63日目

この日は休日で部屋でのリハビリだった。

手のリハビリでボールを投げる練習をしてみたけど、一度握りしめたら離せない笑

投げる動作をすればするほど握りしめられちゃうボール。

道のりは長いけど、リハビリがすごく楽しそうでよかった。

午後は理学療法があり、代行の先生から歩くのが上手になったといわれてニコニコしていた。

2つ目の病院も面会はまだ家族のみ、小学生以下は面会不可で家族以外には会えないけど、病院の裏手に土手があり、車椅子での散歩の許可をもらっていたので外にでた時に友達家族が会いに来てくれた。

とっても嬉しそうな犬ちゃん。

本当にいつでも犬ちゃんに寄り添ってくれる第二の家族がいて幸せだなと思う。