翌日
一睡もできないまま朝を迎えた。
ひたすら病院からの電話を待つ。
午前中、主治医の先生より電話があった。
脳圧は昨日より低下している。脳室ドレナージは不要。
午前中のCTで血腫はほとんど残っているが、それは想定内。
麻痺は重度とまではいかないのではないかと思っている。
午後より原因探索のために血管造影を行うことを告げられた。
午後より面会。
人工呼吸器に繋がれ、鎮静がかけられているため眠っている息子。
看護師さんから目が覚めた時不安にならないように家で使っていたもの、好きなもの、写真などを持ってきてほしいといわれ、夜一緒に寝ていたぬいぐるみや恐竜のフィギュア、家族や友達の写真を持って行った。
容体は安定しているといわれて安堵。
主治医の先生より説明。
原因として一番疑わしい脳動静脈奇形を探したが、それらしきものが見当たらなかった。
今日の時点では奇形部分に血腫があるのか、まだ脳圧が高くて見えてこないのかというところであり、今後も原因探索のため血管造影は必要とのこと。
順調にいけば明日抜管予定と言われた。
この日は姉も小児科受診があり(特定疾患持ちでたまたま柴ちゃんの入院先がかかりつけ)主治医の先生の説明のあと、小児科へ。
定期受診だったのでボッーとしながらも次の予約をなんとかとってみんなで帰宅した。
二日目
翌日の夜も眠れないが体力の限界で記憶が飛ぶ時間があり、その時は寝ていたのかも。
午前中、主治医の先生より電話あり。
昨晩、栄養を始めたところで嘔吐してしまった。
中心静脈栄養で栄養管理をすすめ、腸管を使った栄養は焦らず進めるとのこと。
週末にかけて脳の腫れも予想される。
念のため今日の抜管は延期。
午後面会。
昨日の夜から発熱。熱が上がったこともあってか血圧も少し上がったので降圧剤を使用したとのこと。
頭部のドレーンは抜去となった。
昨日より顔が浮腫んでいた。
右手足を動かす動作はあり。
夕方主治医の先生より説明。
昨日の血管造影の結果やはり出血源は現時点で不明。
来週以降脳の腫れ具合も見ながら再度血管造影を行う。
出血源がわかれば血管内治療、ガンマナイフなどで治療、わからなければ保存でいくしかないが再出血のリスクも考えられるとのこと。
発熱もあり血圧を120でコントロールしている。
肺炎などというよりは出血による発熱。
鎮静を弱めると覚醒はするので意識はしっかり戻る。
左片麻痺、高次脳などの後遺症は残るでしょうとのこと。
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ここで家族構成
柴ちゃん(柴犬風男子) 10歳 小学生 脳出血となった本人。
柴パパ 会社員
柴ママ リハビリ職
パグリン(パグ顔女子) 中学生 柴ちゃんの姉