マリカ8DX GLAホイールのススメ | 金八先生「廃れた人と書いて、廃人と読むのです」

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 マリオカート8DXにおいて、対戦をガチでやっている人であればよく知っていることだと思うが、タイヤは基本的にスカイローラー/ローラータイヤ(色違いの同性能)以外の選択肢はない。

 マリカガチ勢かどうかを見定めるポイントとして、その人がローラーを履いているかを確認する、なんて見方もあり得るくらいにはローラー一択である。

 

 一応、速度ステータス目当てにリーフタイヤ/ボタンタイヤを選択する場合も一部あったが、総合的にはローラーの方が得なステータスをしているので、リーフorボタンはあくまでも局所的な選択だった。

 

 が、アプデ4弾時のステータス上方修正により、いくつかのタイヤがリーフorボタンのような、局所的になら採用できる性能へと様変わりした。

 その内の1つがGLAホイール。

 ベンツコラボのタイヤである。

 

 そもそもGLAホイールはノーマルタイヤ/ノーマルブルーと同じで全ステータスが+0の、いわゆる初期装備的なタイヤだった。

 それが無敵時間に関わるむてきどステータス実装時にGLAホイールのみむてきど+0.25になり、そしてアプデ4弾でミニターボ値も+0.25になった。

 

 通常、むてきどステータスは大きなパーツ⇒被弾面積が大きいほど高くなる、つまり被弾しやすいほど被弾後の無敵時間が長くなる傾向にあるが、GLAホイールはノーマルタイヤと比べて別に大きい訳ではなく、むしろ被弾面積は小さくなっているように見える。

 
 実際に当たり判定に違いがあるかはともかく、明らかにノーマルタイヤとほぼ同じGLAホイールが1人だけむてきど+0.25になっているため、GLAホイールorノーマルタイヤorノーマルブルーの選択においてはGLAホイール一択となる。
 
 ではこのGLAホイールのステータスは何が強いのか。
 それは速度ステータスと重さにある。
 最強のタイヤであるローラーと比較すると、
 
・地上、反重力速度が0.5高い
・重さが0.5高い
・すべりにくさが0.25高い
・むてきどが1高い(結構でかい差)
 
 というメリットがある。主要メリットが上2つ、オマケメリットが下2つである。
 むてきどはさすがに差がデカいので、主要メリットと見てもよい。
 だが逆に、デメリットもある。
 
・水中、空中速度が同じ(加速値、ミニターボ値が負けている分相対的に不利)
・加速が0.5低い
・曲がりやすさが0.25低い(これはメリットでもあるのでプラマイゼロ※1)
・ミニターボ値が0.5低い
 
 が挙げられる。特に水中、空中速度が同じという点がパーツ選択のクリティカル要素になりやすく、
・軽いキャラ+GLAホイール(重いタイヤ)
・重いキャラ+ローラー(軽いタイヤ)
 で同じ重さ、同じ地上速度に揃えた場合、水中、空中速度が、
・キャラの比較では重い方が速い
・タイヤはどっちも同じ
 なので、重キャラ+ローラーの方が速くなる。ローラーのがええやんとなりがちな理由の1つがこれである。
 ローラーは地味に水中、空中速度がかなり速い。
 
 また、加速がローラーと比較して0.5低いのも中々に痛く、これは被弾後の直ドリ青ターボ吹かしによる最高速度への即時復帰に関わる。
 早くドリフトを開始できなければ早く青ターボを吹かせられない。
 加速値の現環境はルイージトルネードの4が最低値である感覚が強く、3台に落ち込むと明確にプレイングにも影響してくる。
 
 以上より、GLAホイールはどうあがいても速力面のステータスでローラー選択カスタムに勝ち目はない。
 バランスの良くローラーと渡り合おうとしても、ローラーの強さに蹂躙されるだけである。
 
 ではGLAホイールをどう活かすか。
 これを考えたとき、むてきどの高さと重さがローラーでは再現できない要素であると考えた。
 
 まずむてきど。
 GLAホイールのむてきどは+0.25であり、ローラーの-0.75と比較してなんと1も高い。
 通常はローラー+かみひこうきorピーパラのほぼ固定されたカスタムでむてきどがマイナス1(-0.75-0.25)されてしまうが、GLAホイール+かみひこうきorピーパラの場合は+0となる。
 これが如何ほどな差かというと、具体例を上げると、
 ヨッシー帯+くまorネコ+GLA+ピーパラがむてきど3.25⇒無敵時間最大188フレーム
 ロゼくまむてきど2⇒無敵時間最大161フレーム
 となり、27フレームの違いが生まれる。27/60秒イコール0.45秒である。
 さすがに命拾いできる場面が増えるだろうか。
 
 水中、空中速度を犠牲にする代わりに0.5秒近くの無敵時間延長と考えれば、あながち悪くないトレードに思える。
 コースの長さにおける水中、空中の割合は少ない。
 強いて言えば、水中メインコースやUMTグライダー時での確定デバフが痛いところ。
 
 水中、空中を走ることで順位を抜かされる割合(ブーメラン射程に入って被弾なども含む)、0.45秒の違いで命拾いをする割合、どちらも比較するには微妙な割合すぎる。
 どちらとも言い難いのならば、これはまともな比較ではないかと考える。
 
 ちなみに、ヨッシー帯とロゼッタ帯では車体の大きさが変わるため、ヨッシーくまGLAピーパラ(かみひこうきでも問題ない)は被弾面積の縮小というメリットがある(アイテムコインが取りづらくなるのでデメリットでもある)。
 
 次はこの被弾面積と重さの関係を主眼に述べる。
 
 マリカ8DXは悪花の名残りからか、重さ3が基準という感覚が長らく残っているが、ローラーを採用しつつ重さ3を狙うと、ローラーが重さ-0.5なので、少なくともマリオルイージぐらいの重さが必要であり、ピノキオ帯以下よりも車体が大きくなってしまう。
 そこでピノキオ帯以下+GLAホイールの選択をすると、小さい車体ながら重さ3を狙うことが可能になる。
 
 重さ3と2.75のキノピオトルネード。
 速度ステータス+ミニターボ値が比較対象の下位互換であり、貧弱なステータスは否めないが、最小車体にむてきど3.5⇒最大無敵時間194フレームという非常にハイスペックな回避能力を手に入れられる。
 また、ハナチャンと同じ縦長車体なので、壁蹴り赤消しの安定度も有している。
 
 速力に関わるステータスが貧弱すぎるので、ガチ勢の集うラウンジのような場所では通用しづらいかもしれないが、レートで練習機として扱うのには向いたステータスであるように感じる。
 
 では次に純粋に重さそのものに主眼を置く。
 
 先程述べた通り、重さ3が基準という環境があることから、重さ4のメタルネコのようなアンチ重さカスタムは団子抜け出し性能において強みを持つ。

 
 マリオ帯orルイージ帯+くまorネコ+GLA+ピーパラ。
 曲がりやすさステータスはくまネコで確保し、すべりにくさはマリオで確保する考え方が個人的に気に入っているのでマリオの画像を載せている。
 ルイージは曲がりやすさ全ステ+0.25、滑りにくさ-0.25である。
 
 重さ小数点以下反映アプデ時に一時的に流行った悪熊ピーパラと概ね同じステータスであるが、水中空中速度を犠牲に、滑りにくさとむてきどで大きく勝る。
 むてきどの高さの利点は先ほど述べた通りでああるが、滑りにくさは滑ることによる減速の軽減にも効いてくるので、割と速度ステータスである。
 そして経験則ではあるが、滑りにくさ3以上で普通、2.75でヤバイかも、2.5はやべぇである。
 悪熊ピーパラはやべぇステータスをしている。これをバランスよく整えたのがマリオくまGLAピーパラと言える。
 加速が4なのが少し痛いが、3台でないならまぁ許容範囲だろう。
 
 また、ロゼくまルイトルの地上速3.25以下が主流となっている環境で、悪花と同じ地上速3.5を出せることは明確に強みになる。
 例えばアイテムによる加速やスリップストリームはミニターボ値ではなく速度ステータス依存であり、打開のしやすさや団子からの抜け出しに関わる。
 
 速度ステータスの高さをうたって水中空中速度が(相対的に)遅いのは頭の痛いところではあるが、地上速3.5がほぼ消え失せた現環境に対するアンチとしては十分機能するはずである。
 
 
 以上がGLAホイールに関する考察だった。
 ローラー一択環境に一石を投じれるポテンシャルを持ったGLAホイールを輝かせることにぜひ挑戦してみてほしい。
 GLAで遊んだ後にローラーに戻ってそうな予感はするが。
 
 
 
※1:曲がりやすさステータスが低いと、カーブを曲がりきるまでの時間が長くなる⇒ドリフトの時間が長くなる⇒ミニターボを溜める時間が長くなる。