「今日こそ、言おう。」
そう、昨日も同じことを言って言えなかった。
僕には言えないのかもしれない、ずっと。
時刻は午後3時。
授業中だった。
あまりにもつまらない授業を机に突っ伏したまま、聞いている。
皆もつまらないようだ。
一人で先生が話を進めている状態であった。
午後4時、部活のない学生達はこれで終わりとなる。
そう、僕のように何もしていない奴は本当は帰るはずだ。
「帰りにゲームセンター寄ろうぜ。」
「喉渇いたよ。」
など、会話が四方から耳に流れ込んでくる。
僕は帰れない、5時に約束があった。
30分も前から約束の場所に来て、練習をした。
練習ですら、なかなか言えない。
30分という時間が短く感じられた。
「お待たせ、待ちましたか?」
「いや、丁度良かった、今準備が出来た所。」
僕は、大きく息を吸い込んだ。
かえるぴょこぴょこ、むぴょこぴょこ
あわせてぴょこぴょこむぴょこぴょこ
かえるぴょこぴょこ、むぴょこぴょこ
あわせてぴょこぴょこむぴょこぴょこ
かえるぴょこぴょこ、むぴこぴこ
あわせてぴょこpょこむぽこぴpyこ
「ごめん、今日も言えなかった、また挑戦する。」