台取りバトル | ポカポカの思いつき日記

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日常生活で思いついたことや思っていることを書き残すメモに近いブログ。

私がまだ小さ過ぎてあれは新装開店だからなのか何かは分からないが(朝一番はいつもそうなのかもしれない)、パチンコ屋に朝一番で行くと全ての台のチューリップが開いている時があった。この開いているチューリプ目当てでたまに日曜日に父親に連れられてパチンコ屋に連れて行かれたことがある。

私の役割は、朝10時になると店のシャッターが徐々にせり上がっていくのであるが、そこを地面を這うようにしていち早く店内に入り、各台の玉置場にタバコの箱やマッチの箱を置いて行くことであった。

この間、遅れて入った父親が玉を買い(当時1玉2円)、私がキープした台のチューリップに玉を入れるとすぐ、次の台に移りまたチューリップに玉を入れて行く。これをキープした全ての台で行うと、100円で馬鹿にならない球数になるのである。そしてこれを元手に台を定めて打つということをしていた。

当時、この台取りバトルは老若男女競争相手が多く結構厳しいものがあった。私は大きくなってから、多くの子供はこの台取りバトルを経験しているものと思っていたのであるが、経験した者とかつて会ったことがない。

今思えば、あんなことをやらせる親の方が珍しいのだと分かるのであるが、当時の私は喜んで自分からやっていたと思う。それに私自身パチンコをやるのが好きで、父親の隣で店員の目を盗みながらよくパチンコを打っていた記憶がある。恐らく私のゲーム好きはきっとこのパチンコが原点になっていると思うのである。

パチンコ屋には昔から不思議なことがある。例えば台に誰かが玉を残したまま席を外しても誰も玉を持ち去る者はいない。また台にライターやタバコを置いてある台は、誰もやらない。小さい時、この2つのことが不思議でならなかった。もう30年ぐらいパチンコ屋に行っていない私には分からないのであるが、今もこの習慣は残っているのだろうか?