〜本文抜粋〜

事件を巡っては、
児童相談所と関係機関の連携不足が露呈し、
県は再発防止に向けて
児相の新設や職員の増員などを進める。

だが、専門職員の確保は容易ではなく、
経験が少ない若手は
適切な相談対応に苦慮することも。

対応が必要な事案は年々増加しており、
態勢強化には時間がかかりそうだ。

県は、専門家らによる
事件の検証報告などを踏まえ、
20年1月から緊急対策を実施。

20年度から22年度までの3年間で
児童福祉司などの
児相職員を約260人増員し、
計約680人の態勢とする。

 管轄人口が多い市川、柏、中央の
各児相の負担を分散させるため、
県は26年に
松戸市と印西市内に児相も新設する方針。

中核市の船橋市と柏市も
それぞれ児相の新設を予定している。

態勢強化を進める行政だが、
新たな課題も。
同課などによると、
2020年度の
県内の児童虐待相談対応件数は、
1万1629件で過去最多。
虐待への関心の高まりから
通告が増えたことが要因とみられ、
15年度の6669件から
約1・7倍に増えた。

職員数の拡充で
経験の少ない若い職員が多くなっており、
業務に慣れない中で
増加を続ける
相談対応に当たらなければならない。

スタースタースター


個人的な意見だけど、
事件を巡っては、
児童相談所と関係機関の連携不足が露呈し、
県は再発防止に向けて
児相の新設や職員の増員などを進める。

噛み合っていなさすぎる、
頓珍漢でしょうと思うの。

連携不足は
私が事件をニュースで見ても
一目瞭然だった。

私は他者に気づかれることのない
被虐児だったから、
子どもの頃、
児相や児童施設とは無縁だったし、

虐待からの回復において
あんまりいい体験もないから、
国の支援には
興味や関心があんまりなかった。

結愛ちゃんの事件を聞いたとき、
日本の虐待支援はどうなっているのか?
初めて気になって、
里親とかのブログを読んだりした。

いきなり里親の関係が親側から
切られて子どもが施設に預けられて
傷ついている里親の方のブログを
沢山見た。

日本は親権が強いという言葉を
よく読んだけど、
それも原因だと思うけど、
虐待支援にあたる人が
虐待する親に対して無恥すぎるのも
原因の一つだと思う。

親は子が幸せだと嬉しいのは
この世の全ての親じゃないんだよ。

子の面倒を見る気は全くないから、
子どもを施設に預け、
施設のお金を出してるだけで威張り、
子どもが大人になったら
面倒を見てもらおうと目論み、
子どもが里親宅で可愛がられることが
許せない親が、
私に言わせたら、
虐待する親の典型的な姿でしかない。

そういう親に、
普通の親のような反応を求めようと思って、
支援者側が
せっかく里親の元にいけた子どものことを
里親の元で楽しく元気にやってますよ。
と言ったら、
そこには居させられない。
施設に戻せって
駄々を捏ねるの当たり前のことだと思う。


虐待する親の理解が不十分だから

起きる事態もあると思う。

離婚問題と絡んで、
虐待する親が子どもを連れ去る事件、
全く逆の
虐待する父親か母親から子を守るために、
養育権がない片側の親が
やむなく子を連れ去る事件が
そういう現実を
きちんと精査されることなく、
裁判の通例で審判が下る
慟哭したくなる現実が
多々あることも知った。

私は長らく
虐待で心打ちのめされていたから、
裁判所、警察なんて
所詮他人事なんだと思ってた。

こういう事件も、
子どもを守るという視点にたったら、
正しく審判が下される社会になって
子どもが子どもとして育てる時間を
ちゃんと持たせてあげて欲しいと願う。


心愛ちゃんの事件を聞いた時は、
心愛ちゃんの父親は
私の父親そっくりだと思った。

虐待対応にあたる職員が
怒鳴り込む親に巻き込まれ、
暴力事件やストーカー事件に
発展しないように、
警察との連携や、
児相や市役所などに
警官や弁護士を適宜配置をすることは
そんなにもできないことなのかなとも
思った。

虐待する親って普通の親でも
普通の人間でもないんだよ。

自分の子どもを殺せる
血肉のない人間と関わる仕事なのに、

身の安全が保証されないで
虐待支援にあたらせるって、
あんまりにも無謀で危険なことに思える。


心愛ちゃんの父親は
軽度知的障害の可能性があったはず。

実際、結果がどうか知らないけど、
軽度知的障害〜境界知能の方は
共感性が全く無いから、
普通の親だと仮定した対応をしたら、
虐待は必ず酷くなるけど、

縦の人間関係しかなく、
権力には屈するから
拗れさせてしまった場合は、
警察や法律で対応した方が
まだスムーズに

事が運ぶんじゃないかと思う。
利己的だから。

対応にあたる職員の心理ケアに
あたる心理の資格がある人も、
必要だと思ったし、
対応をリードして連携していける
人材そのものが
あまりにもいない気がしてならなかった。

それってチームの核になる部分で
それがないと全ての支援が、
その場凌ぎの流れるままになると思う。

何より家に返したら危険な親の子か?
親への心理的ケアの介入で、
親子の再生が可能な親の子か?
の見極めができる人が
ちゃんといるのかを疑問に思った。

本当のところどうなっているのかは
わからないけど、
ちゃんと連携して機能する小グループを
いくつか作って、
そのノウハウを徐々に人員を増やして
伝えていく仕組みができないと

事件から3年も経って、
連携を強化する対策を記事で
ハッキリ明記できないような状態で
人員だけ増やしても、
折角意欲や志しがある方の
心身が疲れ果てる結果になるんじゃないか
と思えてならない。

働いている方が気の毒にすら思えてくる。

ちゃんと機能した支援が

行き届く当たり前が
日本にできて欲しいと願う。


クローバークローバークローバークローバークローバー


何より思うことは、
私は殺されるか?
を最優先に
それしか考える暇なんか無く
生きてきた被虐児だけども、

虐待支援で殺されるかどうかだけを
専門家のはずの部署が語るのはどうか?
と思う。

施設に保護されて
殺されなかったからといって、
虐待は終わったりしないんだよ。

虐待を受けて育つ子は、
大なり小なり皆、
愛着障害を抱えている。

そのケアをしなければ、
生涯において
生きづらさを抱えることになる。

施設なんか縁がなかった
私みたいな被虐者だけじゃなく、
施設に保護された被虐児でも
高校を卒業したら施設を出る。

そこから親元に戻って
要らぬ苦労を背負う子も一杯いるし、
戻る場所も頼る場所もなく、
頼り方も甘え方も知らず、
若くして死を選ぶしかない子も一杯いる。

それは、
愛着に関するケアが
全くなされていない結果だと思う。

これに関しても
なんで施設に行けた子ですら
誰かに気づかれたはずなのに
そういう事態になるのか?
と思ってやるせない思いをした。

虐待において、
愛着のケアがあまりなされていないこと、
愛着の重要性の理解が、
あまりに浅いことの方が
深刻な問題だと私は思う。

しっかりした虐待理解や

愛着への理解があった上の支援であれば、
支援の網に引っかかった子が
何度も自宅に帰されて
死に至るような事態は起こしようが
ないことだと思うから。

虐待の本質的理解が浅いから

支援の方針がきちんと確立できず、

だから、

ずっと変わらないんじゃないか?

と思えるんだなと書いていて思った。


クローバークローバークローバークローバークローバー


ブルース・D・ペリー著の
『犬として育てられた少年』に
沢山の事例が載っているんだけど、
『接触への飢え』
という事例で、
アメリカで過去、
親のいない乳幼児を6ヶ月ごとに
新しい家に移すという児童福祉制度が、
当たり前だった時代に育った母親が、

自分が、幼児期に愛情を突然、
乱暴に、打ち切られてきたため、
母性本能というものが育っておらず、
赤ちゃんに何をすればいいか
知識はわかっても、
感情的には全く理解出来なかったために、
母子との間の愛情深いスキンシップ、
愛着の繋がりがもてず、
結果、
子どもが食べても
栄養を吸収しない事態に陥った事例が
載っている。

この本では生後3年くらいと書いてあった。
(高橋先生の本では2年)
一人か二人の養育者に、
ずっと育てられ、
決まった人からのスキンシップを
繰り返し受ける愛着が
大人になってから健全で
親密な他者との関係を
築くためのひな型になることが
脳の神経の説明で、詳しく書いてある。

今は、アメリカでは
早い時期に養子縁組をし、
一組のカップルに
子どもがずっと育てられるようにするのが
当たり前になっていることも
書いてあった。

日本は、

愛着の大切さの理解が

凄ぶる浅いと思うし、

いつまでも変わっていかない。


愛着のケアの早期の必要性の理解と
できうる限り愛着が育まれる環境で
子どもが育つことができる仕組みが
できていって欲しいと思う。


このままだと生きづらい人が
どんどん増えていくと思えてならない。