遅発性内リンパ水腫とは、突発性または発症時期がわからない高度の難聴が先に発症し、その数年から数十年の後にぐるぐる回るめまい(回転性めまい)を繰り返す病気です。
厚生労働省の前庭機能異常調査研究班によって行われた調査では、日本における遅発性内リンパ水腫の患者数は4,000~5,000人と考えられます。
調査研究班の実施した疫学調査によると、遅発性内リンパ水腫を発症した患者さんの約半数が9歳以下に高度難聴を発症していました。また、先行する高度難聴の原因としては、原因不明の場合が多く次いで突発性難聴やムンプス難聴の頻度が高いことが明らかになりました。従って、子供の頃から片方の耳が全く聞こえない人、ウイルス感染による内耳炎や突発性難聴になった人に多いと考えられます。
原因は分かっていません。以前に発症した難聴が、長い年月を経て内耳に内リンパ水腫を引き起こして発症すると考えられています。
片側または両側の耳に高度難聴が発症し、その数年から数十年の後にバランス感覚を担う器官である前庭に内リンパ水腫が生じ、その結果回転性めまいを繰り返すと考えられています。
根治できる治療法はありません。しかし、めまい発作を予防するために利尿薬などの薬物を服用します。また、ストレスがめまい発作を引き起こしやすくしている場合は、日常生活の環境を改善してストレスを軽減することも有効とされています。これらの保存的な治療でめまい発作が制御できない場合は、中耳加圧治療や手術を行います。
めまい発作の後、初期には軽いふらつきにまで回復しますが、めまい発作を繰り返すと持続するふらつきが残ります。さらにめまい発作を繰り返して後遺症期になると、めまい発作は止まりますが高度で持続するふらつきが持続し、日常生活に大きな支障が生じます。
引用元
リブログさせていただきます![]()

