昨日まで家で普通に過ごしていた
高齢の父、母が
突然の入院
更に
寝たきりでオムツ使用に
認知機能も低下し
人の手を借りないと生活できない状態に
高齢者の入院の場合
症状が改善しても
身体的機能はもとに戻ることはありません
赤ちゃんは成長し
出来ることもどんどん増えていきますが
高齢者は真逆です
どんどん出来ることが少なくなっていきます
トイレも
食事も
記憶する事も出来なくなっていきます
でも
病院は「退院」なんです
老いは
病気ではありません
老いに提供できる
医療はありません
では
寝たきりになってしまった親を
自分のライフスタイルを変えずに
自宅で介護する事ができるのか
出来ます
給料や収入から自動的に引かれている
「介護保険」を使えば
出来ます
もし経済的に大丈夫であれば
高齢者施設への入所という方法もあります
ですが
介護保険も知らないし
利用の仕方も分からないという人が
殆どだと思います
この制度は
自分の身にふりかかってはじめて
知る方も多い
非常に認識の薄い印象の制度です
そして重要なのは
介護保険サービスの利用は「無料」ではないという事
お金がかかります
1世帯の全収入に応じて
1割負担の人~3割負担人が決められています
念のためもう一度
「お金がかかります」
私が関わった患者さんの例(地方の物価によっても違う)
年金受給者の支給日は2か月に1回
厚生年金の方は2か月で13万~18万円程度
国民年金の方は2万~10万円程度
組合年金の方(公務員や大手企業)25万~38万円程度
自宅で介護するとすれば
本人の年金で何とかできそうですが
やむを得ず施設入所を選択した場合
1か月10万円~上限なしの状況になります
年金の種類によっては
本人だけでは賄えない金額です
親
仕事
介護
お金
悩む状況は必ず訪れます
平均寿命が延びている現代
自分が定年退職後に
親の介護のタイミングになる方も増えています
そうなった場合
経済面、体力面で苦しい状況になることが
予想されます
いずれ自分にも訪れる「老い」
「退院です」
「家では看れません」
「では施設に」
「お金がありません」
「それでも退院は退院です」
何を言っても覆ることはないので
今からご準備を
完
