「音楽におけるプルースト効果」

特定の音楽を聴くと過去の記憶が鮮やかに蘇ってくる

おそらく多くの人が経験しているのではないだろうか

プルースト効果とは何か

フランスの作家マルセル・プルーストが代表作「失われた時を求めて」で

主人公がマドレーヌを紅茶に浸した時、その香りがきっかけで幼年時を思い出し事から

名が付いた。

音楽はその曲を頻繫に聴いていた時代の「自分」を再現してくれる。

受験勉強中に一晩中聞いていたラジオ番組のジングル

今も聴くたびに辛かった勉強とパーソナリティーの声が甦ります。

音楽も匂いも、そもそも感情を揺り動かしやすい刺激なので、音楽や匂いが関わっている

エピソード的記憶にはその時の感情も必然的に含まれると考えられる。

音楽は脳の様々な部分に働きかけるため、人が脳で記憶している情報を外に出すことを

手助けしてくれると言われています。

医療の現場でも音楽療法が取り入れられ効果的とされているほど、音楽は脳の働きと

深い関りを持ちます。また、聴いたことのある音楽を再び聴くと脳の海馬が刺激されます。

海馬は脳の中でも長期記憶を司る部分のため、聴いたことのある曲を聴いた時に

関係のある記憶を再び呼び起こすことが出来るのです。

特定の匂いを嗅いだ時、その時に一緒にいた人やその状況を思い出す現象も

吸い込んだ匂いは情動を司る偏桃へ送られ脳の他の部分にも刺激を与える。

一つの名言がある

「幸福というものは、身体のためには良いものである。しかし、精神の力を向上させるのは

幸福ではなく悲しみである。」

泣ける曲、好きだな。