音楽人(ONGAKUBITO) 玉置浩二
プレミアムシンフォニックコンサート2019
「おんがくびと」
昨年、歌そのままの人…とマエストロ 柳澤寿男氏が玉置さんを評した言葉をそのままタイトルにしたような…でもぴったりの言葉ですね。
今年の放送は昨年より時間的に短く、ギュッと凝縮された内容でした。
放送日 2019.09.16
玉置浩二 × 横尾忠則
ナレーション 竹中直人
放送された曲目は
前半
2019.04.29 薬師寺公演 2日目
イルミナートフィルハーモニーオーケストラ
イルミナート合唱団
(指揮 西本智実氏)
1.宙
2.JUNKLAND
3.夏の終りのハーモニー
4.田園
後半
2019.07.19 東京芸術劇場
ロマーシカ特別公演 2日目
ロシア国立交響楽団
(指揮 デヴィッド・ガルフォース氏)
5.ロマン
6.ぼくらは…
7.メロディー
8.GOLD
前半
まずは、1300年の歴史のある薬師寺の紹介を。
ビルボードでは野外初のクラシック公演の音を作るスタッフさんの大変さが放送されました。
数日前から試行錯誤を繰り返しセッティングを始めていたそうです。音の伝わりには湿度が関係していて、昼と夜ではことなる調整が必要だそうです。
本番に臨む前の玉置さんは、ぶっつけ本番(えーーっ?初めて知りびっくりしました)であることに「予選なしでいきなり100mの決勝をやるような感じ」「それでも世界新記録をだすぞ」という姿勢で臨まれると、「俺の代わりはいないので、自分は歌だけに向き合ってみようと」…「答えはステージの上にある」と少し高揚した様子でお話に。
以前は(ステージ全般や音作り等について)全部自分でやりたい方でしたが、ある時期から他の人に任せるようになったとお話されていました。
御本尊様にコンサートの成功を祈願する玉置さんご夫妻。
ご住職の話によると、仏様に聴かせる音楽は最高のおもてなしだそうです。その大役を仰せつかった玉置さんが橋渡しのお役目を果たします。
「ゴッドファーザーの気分になってきた」と玉置さん…気分も上がってきてる様子。
「人の心に自分の心が届くように…一生懸命歌います」
会場内を見て回るご夫妻は典子さんを気づかい、階段で手を差し伸べる優しく仲睦まじい様子が映し出されていました。
本番直前から降り出した雨にスタッフが玉置さん用に用意したテントを玉置さんの判断で自分だけが濡れないのはおかしいと、撤去されたとのことでおどろきました。優しい気持ちの玉置さんに感激しました。しかし、まだ物語はこれからなのです。
開演です。
西本先生とがっちりと両手で握手し、ご本尊様に丁寧に一礼を。
それは本格的な雨が降る後半始まりの曲で起こりました。
「JUNKLAND」の中盤から雨の中、ステージの前に出てきて一緒に濡れて歌ってくださる姿が映し出されていました。玉置さんの優しいお心に触れることになったのです。西本先生も玉置さんの動きを捉えて一瞬、見ていらっしゃるようでした。この時のことは忘れようにも忘れることが出来ません。
「田園」の最後のフェイクは雨と寒さの中でも素晴らしくはじけていて、鳥肌ものでした。いつ聴いてもその日の最善(いえ、それ以上)のパフォーマンスと歌を発揮されていて公演の絶頂の場面です。
2日目は雨で寒くて震えながら聴いた思い出が懐かしいです。1日目も感動で心が震えました。
公演を終えて玉置さんは
「どんな状況に追い込まれようが、その日そこで歌うんだと、それを観に聴きにきてくれるお客様がいることが自分の中で学び、手に入れた美しい時間である」とお話されていました。玉置さんに私たちの感動が届いて、見えるのかしら。それとも現象として波動のようなものを感じているのかしら。先日出かけたソロコンサートLAVIEの沼津公演でも玉置さんは客席に向かって美しい!と表現されていました。どのような様子に見えるのか玉置さんしか見えないこの景色のことを歌にしたらきっと素敵な歌になるに違いありませんね。(妄想しています)
薬師寺公演は歴史に残る名演でした!
よろしければこちらをどうぞ
https://ameblo.jp/pojiko0216/entry-12458327283.html
後半
ガルフォース氏のコメントから
昨年よりさらに進化されていておどろいたとお話に。
「玉置さんは常に変化している。新しいものを求めて進化し続けていると思います」
「阿修羅玉置」のポスターと絵について横尾忠則氏と対談の様子が映し出されました。
カジュアルウエアでナチュラルな玉置さんと典子さん3人での対談は和やかに行われていました。
歌に全力を注ぐことについてはとても当たり前に「そうなってきた」と話されていました。
玉置さんらしく野球のピッチャーになぞらえて…
この公演はロシア国立交響楽団の演奏で、初めて外国の楽団との共演でした。
2日前(サントリーホールの1日目)に共演した時の印象を演者の方々から称賛の声が寄せられていました。
「素晴らしい歌声で、天才的な才能と人としての深さをもっているとすぐにわかった」(チェロ主席奏者)
「あの優しく力強い響きを持つ声は一体どこから出ているのでしょう。放たれるオーラがもの凄いと感じた。」(コントラバス主席奏者)
「玉置さんは素晴らしい声をだけでなく心で歌っているんだと思いました」「優しくて柔らかな魂で声を出しているんだと、だから言葉の通じない我々をも感動させるのでしょう。」(コンサートマスター アンドレイ・クドリャフツェフ氏)
「メロディー」が歌われている時に ロマーシカ(カモミール)の花が舞台上に照明で映しだされました。この花はロシアを代表する花で今公演において友情の証としての演出です。実際拝見してとても綺麗でした。
公演後に玉置さんは「もう何も言葉はいらなくて、まさに音楽…」と嬉しそうにお話になり、この先の音楽活動について「生きている限りつづけていく、続けていく事は生きているという事…」
「決めたから…」「ほんとに続けていきたいですよね」と命ある限り歌い続けるとお話しに。
この公演(ロマーシカ特別公演)2日目にして成功に導いたのも、実は玉置さんの歌の力だったことを知り、改めて玉置さんの凄さを再認識いたしました。生で目撃出来たことはとても幸せなことでした。
歌に全力を注がれているご自身の生き方に何の迷いもなく、自然体で当たり前に歌っている様子が感じられて何よりもうれしく思いました。
玉置さんは安定感が増し、ますます進化をしていると感じています。
生の公演の素晴らしさ、生の歌声の凄さを感じていただけたらうれしいです。
この番組は本当に本当に入口にしかすぎません。
薬師寺ではイルミナート合唱団の方とオーケストラとの演奏の部分は残念ながら放送されませんでしたし、オーケストラだけの演奏もどちらの公演も素晴らしかった。公演を通してのピリッとした空気感の中でのオーケストラと玉置さんのハーモニーを是非味わっていただきたいです。
おどろくほどの感動の波を感じてみてください。
公演や番組制作にかかる全ての皆様に感謝いたします。
今後もご自身の理想形に向かって努力と研鑽を重ねていかれることと思います。
新しい試みにもチャレンジしていただき、新たな玉置浩二 進化していく玉置浩二を観て聴いて感じていきたいと思っています。
「玉置さんは歌のアスリート」
強く感じました。
すべてにありがとう。
2019.09.17
【後記】
現在はソロ・コンサートツアーのちょうど中盤で、後半への折り返しに差し掛かっています。
このコンサートも見逃すことは出来ません。
本当に本当に凄いことになってます。
タイトルは「LA VIE」(人生を意味します)
LAVIE観戦記などこちらからご参照ください。
お読みいただきありがとうございました。
昨日(2019.09.16)の放送はこちらからご覧になれます。
billboardclassicsの以前のテレビ放送はこちらです。
2015年
http://www.tv-osaka.co.jp/sp/koji-tamaki-concert/
2016年
https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_tvtokyo/program/detail/201612/24183_201612112640.html
2017年
https://tv-aichi.co.jp/kojitamaki_2017/
2018年
http://billboard-cc.com/classics/0724koji-tamaki-tv/
[メモ]
https://twitter.com/pojiko0330/status/1173800822263541760?s=21
https://www.instagram.com/p/B2gNp8wnRx8/?igshid=1wagzvev16gzj