タイトルの通りなんですけど、今日は子が親を選ぶ説について話したいと思います。

 

この説が好きで信じている、という方は読まないでください。

別にこの説が好きな人を説得して考え方を変えさせたいとかではないので。

好きな人や信じている方はそのままでいてもらって大丈夫です。

 

私も好きじゃないことの話はあんまりしたくないし好きなことの話ばっかりしたいけれど

これについてはどうしても自分の中で整理しておきたい気持ちがデカすぎるので書きます。

 

子が親を選ぶ説、結構見かけますよね。

赤ちゃんがお空の上から人々を見て

あの人がママがいい!みたいなやつです。

胎内記憶で証言している子がたくさんいるし、絵本にもなっているくらい。

 

でも私は本当にこれがどーーーーーしても好きじゃない。

本当かどうかなんて誰にも分からないし真偽はどうだっていいんですが好きじゃない。

 

性被害によって生まれてくる子供達や、不妊治療の末に子供を授かれずに終わる人もいる。

せっかく無事に生まれても、虐待されて命を落とす子もいる。

 

そういう境遇の人たちがいることを考えると、ファンタジーとして楽しむことすら出来ない。

そうだったら嬉しいねフフフと微笑むことも出来ない。

 

妊娠する前から、ずっとずっとこの説に対するモヤモヤを抱えていました。

色々な境遇の人たちを無視しているようで、生まれてくる責任を子供に押し付けているようで。

一部の親が気持ちよくなるためだけの親にとって都合のいい考え方だろと思っていました。(口が悪くて申し訳ない)

 

そんな私が妊娠中、産院の両親学級を受講していた時のこと。

(この時は新型コロナが出始めで動画配信も整っていなかったので少人数で開催されていた)

 

助産師さんからあるプリントを配られました。

 

「プリントに書かれている詩をみんなで音読しましょう!!!」

 

と言われてプリントに目を通すと

 

そう

 

私(赤ちゃん)があなた(お母さん)を選びました的なやつのポエムだったのです。

 

 

私は思わず言葉を失いました。

こ、これを音読しろと・・・???

 

もうまさに私は自分の宗派とは真逆の宗教に無理やり入信させられている人の気持ちで、

とてもじゃないけど読むことは出来ませんでした。

 

謎に3回くらい音読する時間があり、ものの数分だったけどものすごく長い時間に感じた。

 

違う、この子(当時お腹にいた息子)が私を選んだんじゃない。

私がこの子に会いたくて、会いたくて会いたくて、運よく生物的な機能に問題がなくて授かれたんだ。

この子が私を選んだわけじゃない…。

 

周囲で音読がされる中、心の中でずっとそう思っていました。

産院はきっと妊婦たちのテンションをアゲアゲにしたくてこういう催しをしてくださったんだろうとは思うけど

私はテンションだだ下がりでした。

 

母乳育児を推奨してます!とか母子同室です!とかはホームページに書いてるけど

子供が親を選ぶ説推してます!!!なんてことは書いていないわけで。

まさかの落とし穴でした。

 

実家に一番近くて田舎で他に選択肢がないからとりあえず選んだ産院でしたが…

もし次の機会があれば他のところで産みたい…と思いました…

もしかして他もこんな感じ?なのかもしれませんが…

 

この先もずっと、私はこの説が好きじゃないと思う。

もし息子が「僕がお空からお母さんを選んだんだよ」と言い出したとしても

「ありがとう、お母さんも息子に会いたくて会いたくて仕方なかったんだよ」とは伝えますが

この説が好きになるということはないと思う。

 

もしかしたら、本当に自分で親を選んだ子もいるのかもしれないけどね。

私は私があなたに会いたかったのだと、息子に伝えたい。

 

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