映画『ZAPPA』、新宿の休日 | ニヒリストのプログレ適合者

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Twitter の方にはチラッと書きましたが、映画『ZAPPA』を観た話をやや詳細に。

ネタバレありです!

そもそもZAPPAとは何か?

私は、このブログを含めて、アカウントやハンドルに、kojama とか pojama とか使うことが多いんですが、これはフランク・ザッパの “Po-Jama People” から取ったものです。
(ま、この曲はそれほど好きじゃないんですけどね。自分の名前と絡めてそうなりました)

で、そもそもフランク・ザッパとは…って言いだすと、ほんともうスッゲー長くなるので割愛!!w

ひとことで申し上げるならば、現代音楽とドゥーワップとR&Bとブルースとジャズロックをゴチャ混ぜした音楽に、シニカルでポリティカルで下品な歌詞が乗った音楽を作る人。
(一般的には、ここに「ジャズと」ってのも加わるんだけど、個人的にはジャズ味は感じないんだよね)

あ、歌詞は、ほんっと、マジで下品です!品性下劣過ぎなまでに下品w
特にライブでの下品さは半端ないですよ。
私が知っている英語の下ネタのストックの多くはザッパから学んだものですねww

で、まぁ、さらに、ひとつだけ言っておきますとですね。

私は、アルバムは 20作くらいしか持っていないので、実は、それほどのファンってわけではないんですね。

「20作も持ってたら、めっちゃファンじゃねーか」

と思うでしょ?

でも、この人は、生涯で 60作近いアルバムを出してるんです。しかも死んでからも相当な数のアルバムが出ているんです。

つまり 20作程度だとニワカって感じなんですねぇ。
もしくは、二ワカ/ジャワカ。
(って、これが言いたいばっかりにw)

映画『ZAPPA』を観に行きましょう

(海老チャーハンの泰斗、K七(ケーナナ)(id:knana19)さん風の見出しw)

新宿の街中は メチャ熱っ!!
ってことで、場所は、10年以上?振りの新宿です。

…で、「新宿~我が青春の軌跡」的な部分を掘り下げようと思ったら思いのほか長くなり過ぎたので、これも割愛!

 

 

まぁ、とにかく、沖縄料理の やんばる と、ディスクユニオン プログレッシヴ・ロック館が、そこだけ80年代の風情を漂わせていて、なんかー泣けてきたよ、ワシは。

映画『ZAPPA』

概要については公式をどうぞ。

 

 

さて、最初に書いたとおり、ネタバレありですので、これから観る人は以下、飛ばしてどうぞ。

まず、映画『ZAPPA』は思いのほかアカデミックな内容と演出でした。
もっと、下品でスキャンダラスな内容を想像していましたが、全然マジメな内容でしたね。どことなく編集手法に『200モーテルズ』の匂いを感じたりもしましたが、どうでしょうか。

個人的にグッと来たのは、パーカッション奏者ルース・アンダーウッド(Ruth Underwood)が、難曲『BLACK PAGE』を弾くシーン。(しかもピアノで!)

ザッパのバンドと言えば、そりゃもうトンデモナイ技量を持った人達なんですが、とりわけ私が好きなメンバーが、このルースです。ジュリアード音楽院卒の才媛。

で、さらにグッと来たのが、死期が近づいたFZに感謝の手紙を渡す話。
ルースがあんな風に号泣するなんて…。😢
ある意味、ここが一番衝撃でした。

それと、観る前にちょっと不安だったのが、遺族間の係争が編集に影響しているのではないか、と言う懸念。詳細は書きませんが、と言うかそこまで詳しくないですが、そう言うのがありましてね。

この映画は、ザッパ親族側の裏方的には次男アーメットが中心なので、係争相手である長男ドウィージルや長女ムーンの映像が削られてたりしたらチクチクするなぁ、と思っておったんですよ。

全然そんな事はなかった。

4人の子供たちの映像は「誰が中心」と言う感じではなく出てくるし、現在の姿でインタビューで登場するのは、奥さんのゲイル(2015年没)だけなので、そこに不公平感は無かったですね。まぁ、さすがにザッパ最大のヒット曲である “Valley Girl” のムーンは目立つけど、それはしゃーない。

とは言え、現役のミュージシャンであり、(係争の争点の一つでもある)「ザッパ・プレイズ・ザッパ」を率いるドウィージルの現在のインタビューがないと言う点に関しては、若干の違和感ありますけどね。

その他に興味深いという点では、晩年の「音楽以外のお仕事」の部分。
…うーん、ここはさすがに観てもらって「へぇ~」ってなった方が面白いので言わないでおこうw