人に対しても、未来に対しても
過度な期待はしないように生きてきた。うんと幼い子供の頃からそうだった。
きっと物心ついてから親に何度も期待を裏切られたのだろう。
その度に深く傷つき絶望し、期待することを恐れるようになった。
我ながらかわいそうな幼少期を過ごしたと思う。
自分が親ならばそうはならなかったのに、などと根拠のないことを考えたりもする。
自分は不良品、欠陥品だと自覚するようになったのは小学校に入る前のことだった。
数十年たった今でも親に殴られた記憶や「産まなきゃよかった」などのセリフは鮮明にフラッシュバックする。
現在の関係性は至って良好、表面上は。
どこかで蔑んでいる。心のどこかで見下している。恨んでいる。残念に感じている。
まぁ、仕方のないことだからそれについてはあまり気にしていないしどうでもいい。
ところが未来に期待できなくなると生きているのは辛いことばかりだ。
期待して裏切られるのは親が相手の場合だけじゃない。
結局、信じられるのは自分だけなのだ。
自分の足で確かめるまでは全てを疑い、最悪の結末を想定するべきだ。
それが幸せへの近道なのだろう。