陸自の指揮官がイラク入りする当時、「武士道の国の自衛官らしく規律正しく堂々と取り組みます」とか

マジメな顔して言っているのを見て鼻白んだ。


武士なんてもういないし、武士道もないっつーの。

芸者だってもうほんの一握りしかいず、絶滅に瀕した人種なのに外国人は今でも日本の女が芸者的だというイリュージョンを抱いていたりする。


イギリスに行ったある女性が、イギリス人紳士になかなか会わないので「あの、どこに行けば会えますか」と聞いたんだとか。イギリス人女性いわく「そんなの、50年前に絶滅したわ」ときっぱり答えたそうだ。明快でいいではないか。


サムラーイも同じ事。絶滅しちゃったんである。恐竜みたいに。それなのに、トム・クルーズが読んだとかで 1900年に出版された新渡戸稲造の「武士道」がベストセラー入りしたりして、これも鼻白む。


騎士道と武士道の違いが東洋の男と女性観と西洋のそれの差のように感じる。アーサー王の円卓の騎士などは女性をエスコートし、守り、敬うのに反し、時代劇の中の侍は女子供を色々な意味でないがしろにし、自分は家族を放って武士道の美意識に酔って切腹したり討ち死にしたり。無責任この上ない。


「ラストサムライ」をワシントンDCの安ホテルで見た私は(あほくさ)と思ったものだった。


女を大事にせず、ましてや尊敬、というと大げさだが、親切にしない、対等に扱わない男性が多い日本。

それが武士道の国、そういう男性がサムライの末裔なのだ。


日本人に限らず2人きりになったら何をされるかわからないタイプの男性というのがいる。女は外に出れば

7人の狼とわたり合わなければいけない。女々しくなんかしてはいられない。


タイトル: ラスト サムライ