脱・不眠
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今に残る記録は王侯貴族の寝室に関するものに不当に偏っている。

しかし庶民は宮廷だけでなく、修道院をも生活習慣の手本としてきた。

現在用いられている家具の多くは、修道院にその原型を見ることができる。

そもそも中世に家具が乏しいのは修道院の禁欲主義に原因がある。

回廊を囲む建物の配置はほとんどどの修道会でも変わらない。

建築の中心となる聖堂は南側に建てられる。

ベネディクト会やシトー会の宿坊または寮は、ふつう東側に置かれた。

ただし、カルトゥジオ会の場合はかなり違っていて宿坊がない。

修道士は回廊のまわりに並ぶ個室で寝起きしていた。

宿坊はどこでも東の回廊の端から端まで延びており、下には天井がアーチ型になった地下室があった。

夜の礼拝時に聖堂へ行きやすくするため、宿坊に隣接した入口の間から下る「夜の階段」が袖廊の1つにつながっていた。

今も朽ち果てることなく残されている宿坊がいくつかあり、現在は別な用途に利用されている。

ダラムやウェストミンスターでは図書館に、フォードでは個人の住宅の一部になっている。

どれもよほど広い部屋だったと思われる。