先日再放送で和風総本家のスペシャルを放送していました。
新潟ののこぎり職人の方の作品が
イタリアのストラディバリウスのバイオリン職人に
愛用されているというお話でしたが、国内ののこぎり生産は、
70年代に普及した安価で量産できる商品におされ
多くののこぎり職人の方が廃業に追い込まれたそうです。
少しでもお客様にのこぎりを購入していただくため
今回登場される東さんは、小さなイベントでも出店して
販売する努力をされていました。
ある時お客様が「小さなのこぎりが欲しい」と仰った言葉が
東さんののこぎり製作に新たな可能性を生み出します。
小さなのこぎりは、性能を理解され
遠くイタリアの高級バイオリンの修繕に必要不可欠な道具となりました。
「のこぎりなんか売れるわけがない」と子ども時分に思っていた娘さんが
のこぎり職人である東さんにお詫びされるシーンが本当に感動的でした。
建築の世界もこれからは先細りになるようなことが言われていますが
お客様に必要とされる技術であるならば、しっかりお客様の声に耳を傾ければ
かならず継続する事業になると確信しております。
そんなヒントがこの番組にはありました。
ぜひご覧ください。