NHK NEWS WEBの意欲作「NHK政治マガジン」に、安倍晋三首相が何を目指しているのかが明瞭に感じ取れるような記事が掲載されています。年末から掲載されていたものの、読まないまま時間が過ぎていました。
60年余り前の、当時の首相・岸伸介(安倍首相の祖父)のアメリカと交渉した外交文書が最近公開され、専門家のコメントを付して紹介したもの。
NHK政治マガジン
2018年12月26日
要点としては、
・保守合同を実現した岸は、非常に野心的な複数の政治的目標を掲げたが、いずれも果たせなかった。
・日米安保条約に対する国内の批判を理由に、日米の関係を対等なものにしようと考えたが、当時のダレス国務長官とラドフォード統合参謀本部議長に実務的な問題を指摘され一蹴された。
・日米関係の見直しを手柄に衆参両院で2/3の議席を確保し、憲法9条を改定しようとしたが、圧勝はしたものの2/3の議席確保には失敗。改憲も諦めざるを得ず。
・ダレス、ラドフォードから指摘された問題点の一点目は国防費の少なさ(岸としては防衛体制を強化する施策を打って臨んだ会談だったが、日本の防衛予算がGDPの2%に過ぎなかったのに対しアメリカの軍事予算はGDPの10%を超えていた)
・ダレス、ラドフォードのもう一つの指摘は日本国内の秘密保持関係法規の不備。それでは新兵器開発についての情報は提供出来ないと指摘された。
なるほど。それで安倍首相は特定秘密保護法を作り、日米相互防衛体制にこだわり、そして改憲して自衛隊を日本軍として明確にしよう、と。
話は一本の線で繋がっていた。よく分かった。が、安倍さんよ、60年前の政治目標をそのまま実地に移すので良いのかい?
と、それからアンタは脇が甘すぎる。周りがグチャグチャじゃないか。
しかし、リベラルはまだ広い支持を得られるような国家ビジョンを明確に出来ていないんだろうな。
まぁ、右傾化とか戦争とかより、ローンウルフのテロが日本もいよいよ増えてきたなぁと思ったりします。社会的な危機は、まだまだ深まっていくのでしょう。竹下通りの事件を見て、改めてそう思います。