まずは・・・
このエピソードで「軒轅暉」なる自物が登場するのですが、この役を演じているのが華流古装劇【酔麗花】で鳳鸞飛。また楊洋主演の【微微一笑很傾城】(シンデレラはオンライン中)で小雨妖妖を演じていた。
・・・リウ・インルンさん
文昭侯府へ戻った章鶴年は、出迎えに来た家職から来客の報を受ける。
(ここで初めて知りました。章鶴年は「文昭侯」という爵位を持っていたのですね。)
家職の話しに「どこに?」と尋ねる鶴年。
(二匹の雄のコオロギを闘わせることを『闘蟋』(とうしつ)と言い、唐の時代、既に闘蟋をしていたと記録が残っていると云う。)
闘蟋に興じる輪の中心に、腰かける男。
勝負の行方に騒いでいたが、当主の登場にさっと広がる者たち。
章鶴年の「下がれ。」の一言で、一人残される男が不躾に☟
「ああ。君は?姓を何という?」
「姓は軒轅。」胸をはり朗々と答える男。
刹那、顔つきが変わる鶴年。
暫し、軒轅姓を名乗る男を見詰める。
それを見詰め返す男に鶴年が「軒轅?あの軒轅王族の軒轅?」
「まさに。」と、深く頷く軒轅暉。
「王族が何か知っているのか?」
「私が王になる。」
此れを笑いとばすように「大したもんだ。自分が王だと証明できることは?」
「御水の術だ。」
そう口にした軒轅暉の側に一歩近づき☟
「はい。」きっぱりと答える軒轅暉。
「おい。」との声の後、鶴年は☟
だが、これに軒轅暉は「水は不要。今、昆京で雨が降っている。私を信じないのなら、御水の術を見せよう。」
「例え、王族でも御水の術を操るのは容易でない。醜態をさらしても構わないのか?」
「ああ。」
言い放つ軒轅暉だった。
ここ・・・新しく建てたセットの一部だと・・・思います。見た目は、とっても日本的なのですが、中国の古代建築を文献を参考にして再現したそうです。
(公式ページによれば、その敷地面積は6万㎡(東京ドームの約1.5倍)で、これを平方換算すれば、凡そ775m四方の敷地に、これらのセットを一から建設したようです。制作費80億円で?と疑問に思いますが・・・そこは、中国なので“土地”は国からの借りもの。日本だと土地だけでとんでもない金額になりそうですが💦)
国公府の家職が急ぎ、斉震の書斎へと。
「国公。」と、箱を手に斉震の前へとやってきた。
「今朝。国公を訪ねてきた大臣たちの文書です。」
それを受け取りかける雲痕。
すると、それに目もくれず斉震が「私は帰ったばかりだ。せっかちな連中だな。どんな奴らだ?」
文箱から文書だけを手に雲痕が差出人の名を確かめる。
「尚書令、嗣王などは“使い”が参りました。太常卿、都尉、都護などは自らこちらへ。☟
「章鶴年の周辺の人物に動きは?」
「劉賀は来ましたが・・・噂では、章鶴年は既に、劉賀と決裂していると。国公に頼るために、来たのでは?」
「はい。」と頷く雲痕。
「手を貸せ。」と、雲痕へと手を伸ばす。
立ち上がった斉震は「章鶴年の落ち着きは何だ。昆京が水害の危機にあるのに、相談にも来ない。何を考えているのだ。」
そこへ「雲大人。」と☟
“信”を広げ、それを読んだ雲痕が「章鶴年は見つけたそうです。」
「何を?」
「軒轅の血族を。」
これに思わず振り返る斉震☟
・・・まだ幼いし、万が一・・・。」
「お前たちは命を守れ。それ以外は私が責任を持つ。」
ふと何かを思ったのか、江楓が☟
・・・章鶴年が殿下を王位へ推せばいい。☟
謝罪する江楓に対して世子は「お前はまだ、その利害が分からないか?☟
・・・その時、奴の手先を排除するのは簡単だ。」と不敵な笑みを見せる世子。
・・・お前の推測も一理ある。もし、このすべてが章鶴年の計略ならば、奴が手に入れたいものは・・・☟
・・・それは面白い。」
側へと手招きする王に・・・近づいてゆく軒轅暉。
(↑どう見ても“幼い”とは言えんw それに、この方、左右のお胸の高さが・・・違うのがはっきりわかるww)
「私の父は信南王、軒轅昰(ぜ)。」
「信南王?」
系譜を確かめる内官。
「ございました。先帝軒轅策の血族です。」
「軒轅策の?・・・80年ほど前のことだ。まさか、まだ血族がいたとは。☟
喜色見せる王に、内官が「おかしいです。」
「何が?」
「王族の系譜には、信南王の血族はありません。」
「どういうことだ?」と、王が軒轅暉を指すと「それはその・・・」と、章鶴年が言い淀む。
それを目にした軒轅暉が「母は父と結婚しておらず、私を産み、すぐに亡くなりました。」
「どうりで、太淵の規則で、婚礼を行った者の後継ぎのみ系譜に載ります。それゆえ、この子の様な場合、系譜に載らないこともあります。」と、安堵した章鶴年が言う。
ここで左に並び立つ臣下の中から声があがる。
「信用できません。系譜は太淵王位に代々伝わわる根拠。☟
王宮の一角、人目憚る様に、斉震と太監が。
「国王がまた政務を執ったのか?」と、斉震が問えば「申し上げます。」と、太監☟
・・・国王に朝見を。」
「勝手な奴だ。体の弱っている国王に、無理してまで会ってもらおうとは。」
「はい。大王は昨日、昏睡状態で意識不明でした。しかし、軒轅の血族がいると聞き、今日、章殿と大臣たちを召し入れたのです。」
「年大人。」
名指しされた章鶴年が「あなたの言い分にも道理がある。しかし、王族が衰えた今、系譜だけで、血族が見つかると?昆京は暴雨が続いており、壊滅的な災害に襲われる。軒轅の血族だけが、国王と昆京の民を災難から救い、太淵を守れるのだ。喜ばしいではないか。まだ系譜の名にこだわるのか?」
「しかしながら・・・血族だと自称するだけでは、我々も認めるわけにはいかない。これでは、宗法も礼法もないではないか。」憤りを隠さぬ重臣。
「君たちの話は聞いた。」
「国公。」
御前へと進みながらの斉震を目に重臣の中の一人から「ちょうどいいとことへ。」と。
「系譜に頼らなくても、血族を証明する方法がある。御水の術。そうですね。」と、王に向い斉震が言う。
・・・血縁のことは、そこで話すとしよう。」
王の言葉で、軒轅暉へと向き直った斉震が「御麟台だ☟
声高に口にする斉震に、重臣らから「はい。」との声があがる。
突如激しく降り始める雨。
河にかかる橋を前に、戦北野☟
・・・今はまだ・・・。」
「うるさい。今度、口を開いたら置いていく。」
呆れたような扶揺を余所に、紀将軍が「皆、ついてこい!」と馬を進めようと・・・。
「紀将軍。」と、口にした扶揺が☟
「将軍様に聞け。」と、紀羽は笑顔で答え様、先へと・・・。
瞬く間に水没してしまった橋を渡り始める一行。
篠突く雨を目に世子が口にする☟
・・・ただ、その水の力は大きい。土地を豊かにするが、瞬時に水害を起し、すべてを消し去ることも。」
これに続け宗越が☟
互いに見合った後、世子「事を行うのは、まず準備が必要だ。斉殿。あなたはこの局面に☟
「軒轅の一族よ☟
半ば脅しの様な口をきく斉震。
それを気遣う様に章鶴年が「大丈夫です。☟
・・・さぁ。」と、御麟台にあがることを促す。
そこへゆっくりと上る軒轅暉。
水没し始めた橋を渡る戦北野の部隊。
☟術をかけ始める軒轅暉。
この様子を見ながら、斉震が口を開く「章鶴年。この術が成功しなければ☟
☟軒轅暉の手の動きに合わせ、魚鱗が上へと昇り始め・・・
激しくなる川の流れに足元をすくわれ・・・転倒する兵士。
既に数人の兵士が流れに飲み込まれ・・・。
思わず、その名を口にする扶揺☟
更に激しくなる雨に嘆き懇願するも・・・。
御水の術により、散らばった水粒が・・・再度、集まり始める。
戦北野が水に吸い込まれるのを目にした紀羽☟
(↑まさかの、古装劇二作品続けて“かなづち”設定な高偉光氏w)
紀羽の叫びに、「戦北野。」と、迷う事無く川に飛び込む扶揺。
軒轅暉の御水に驚く斉震と章鶴年。
水の中で戦北野は、幼い頃に「溺れた」ことを思い出していた。
薄れゆく意識の戦北野を救ったのは
御水を目にした章鶴年が「空が合わさる。」と、興奮気味に声にする。
其れを耳に、御水を目に、驚く斉震は無言のままだった☟
軒轅暉を凝視してしまう斉震。
雨のあがった河原では・・・
扶揺が救助した戦北野を目に・・・兵士たちが集まって・・・。
「目を覚まして。」
などと口々にする兵士たちに向い扶揺が☟
「私に任せろ!」と、これも口々にするのを見た扶揺が思わず「幸せ者ね。」と一言。
「皆、静かにしろ!」「私がやると。」紀羽が口を拭い・・・いよいよと、いう瞬間。
何者かが、割って入って・・・☟
「私がやる!」と・・・それを寸でのところで。
止めに入る兵士を退け☟
(声を「お届け」できないのが残念ですがw)
目覚めた戦北野の、驚きと叫びの顔
口を塞ぐも、執拗に迫る雅蘭珠を放り投げた直後☟
そそくさと足早に逃げる・・・御一行様☟
(↑「五番目の兄さん」・・・ここは「五哥哥」と。「五兄」でもいいのでは字幕と思ってしまう私でしたw)
晴れた空の下・・・
章鶴年の朗々とした声が響き渡る
「世子殿下。・・・御水の術・・・成功。」
跪き章鶴年の言葉を繰り返す、重臣たち。
軒轅暉が世子と認められた・・・。