上空から
街を見下ろすのにも
落ち着かなくなって
いつもの
帰り道を走って
自宅に 戻って
よそゆきの服を 脱ぎ捨てた時
小指に
ひっかかるものが
ちょっぴり
きゅうくつで
違和感のある の 外して
この 片割れを
思い出しながら
ふたつを くっつけた時
やっぱり そこには
消せない隙間があって
それは
ひとつには ならなくて。
その時
かたちあるもの より
見えないもの
もらった方が
ずっと
ずっと
うれしいこと
思い出して