愛させてあげる随分な台詞であるあらためて聞いてもびっくりするが、わたしの一部はいま「愛させてあげてる」状態である夏至の頃から体感として得はじめたそれは、戸惑い高揚罪悪感疑心辛辣諦め勝手にどうぞまでの気持ちを味あわせてくれたなんの悪気も悪びれもなく。少しの視線と面倒くささと、うれしさを携えてあの人が言うから…と高慢と言い訳をつかい利用するのその向こう側にいるかつてのワタシをも思いだすそんな風にだれかさん達を「愛してきた」わたしを。