ごあいさつ
来年度のPTA会長になることが
決まった数日後の休日、
新旧の役員が集まって
新年度の役割分担と引き継ぎが
行われることになりました。
私は会長に決まっているから
役割分担は見ているだけ。
最初に進行役の副会長から
話があり、それぞれの
役割についての説明が
軽く行われました。
そして役割を決めることに
なるんだけど、基本的に
PC使えるかどうかで
できる役割が決まってくる
ことになるので、その辺を
考慮しながら立候補を募ります。
壁に取り付けられている
ホワイトボードにそれぞれの
役割が書かれ、そこに
希望者が名前を書いていく
ようになっているのだけど、
案の定副会長は人気が
ありませんでした。
でもそこに名前を書いている
人が一人。
ママ友でした。
ママ友
「ぽいちゃんが会長を
やってくれるんだったら、
私が副会長やるよ!
知っている人の方が色々
話したりとかしやすいと
思うしね♪」
笑顔で話すママ友に
感謝の気持ちでいっぱい……
とはならないのが私。
思い出すんだよね、
関東の幼稚園のこと。
あの時もプレ教室で
ママ友として過ごしていた
マイさんが立候補してくれて、
私が動きやすいようにって
副部長を引き受けてくれた。
でも実際その言葉とは反対に、
仕事はしないし書記担当の
ヒトミさんと組んで色々と
されまくったことが
脳裏に浮かびます。
だから、表面上は笑顔で
お礼を言って喜んで見せたん
だけどさ、内心は気が気じゃ
なかったんだよね。
ただでさえ私にとって
トラウマの強いPTAな上に、
またママ友が気を利かせて
サポート役を受けてくれるという
二度目の状況。
相手は100%の善意でして
くれていることはわかって
いるにも関わらず、
素直にそれを受け止めることが
できず、助けてくれる人の
善意を素直に喜んでこれから
頑張ろうと思えないその状況が
精神的にもしんどかった。
このママ友はそんな人じゃ
ないことはわかってるけど、
でもマイさんの時だって
あんなことされるなんて
思ってもみなかった。
思い返すと、関西の幼稚園に
来てからだって、そんなこと
すると思っていなかった人が
色んな事をやらかして
トラブルに巻き込まれたり
してきたことを思い出す。
人は仮面を被るから、
その仮面を脱いだ先に
どんな顔があるかわからない
ということを私はもう
知ってしまっているので、
ただ単純に善意を喜べない
自分自身がとても嫌でした。