ごあいさつ
ヒナギク先生に相談したいと
言われて、仕事終わりに
向かったのは星乃珈琲。
予想していた通り先日の
面談内容について悩んでいた
ヒナギク先生はお母さんに
相談したのですが、退職を
促されてしまったらしい。
でも保育園を辞めたくない
ヒナギク先生は以前から
面談で私と話していたことを
思い出してくれ、こうして
話を聞くまでに繋げて
くれたようでした。
彼女がぼろぼろと泣き出して
しまったので店員さんには
不審の目で見られてしまったけど、
取り敢えず話を続けました。
「なるほどね。何個か
聞きたいんだけど、
お母さんにはどこまで
話をした？これまでの
経緯とか全部話した結果、
退職を促された感じ？」
ヒナギク先生
「お母さんにはこれまでも
ずっと相談していました。
今の園に来る前の系列園で
人間関係でも揉めた時も
かなり怒ってて、異動で
マシになるかと思ってたのに
改善されていないからって
かなり怒ってて……。」
と若干要領を得なかったので、
都度細かく質問を繰り返した
結果わかったのが以下のこと。
まずヒナギク先生の前園での
トラブルの話なのだけど、
確かにヒナギク先生も発言とか
問題があったと思うけど、
話を聞く限り前園の先生達にも
ちょっと問題がありました。
まぁ結果的に言うと、
ヒナギク先生の態度が悪い
ことを理由に、イジメ紛いの
ことをしていたんですよね。
クラスの先生対ヒナギク先生
という多勢に無勢状態で
私がされてきていたのに
近いようなこともされていて、
だから向こうの園長も
一方的にヒナギク先生の態度が
悪かったとはせずに、異動と
いう形で解決を図った
ようでした。
で、親であるヒナギク先生の
お母さんからすると、
ヒナギク先生の態度の問題は
大学卒業したばかりの
まだ子ども感の抜けきっていない
ものであって、これは新卒の
子であればある程度は持っている
幼さだからそれは多少は
仕方がないとの考えで、
指導ではなくイジメに走った
遥か前に成人している保育士に
対しては大人げないという
印象になっていた模様。
まぁこれは私も聞いていて
お母さんと同じように感じる
部分もあったし、こんな
十歳も二十歳も年下の小娘相手に
くだらないイジメしていた
連中については本当に
情けないなと思いました。
本当にさ、いい年こいた
大人がこんな学生に毛が生えた
程度の娘さんに、
何やってんのと思う。
そしてそれがあってうちの
系列自体に良い印象を
持っていないお母さん
だから、そんなに頻繁に
トラブルが起きるような
保育園はやめちまえって
感じだったようだった。
そもそもお母さんは
ヒナギク先生の性格を
良く知っているので、
保育士になること自体
賛成していなかったので、
それも相まって辞めろって
なっているようでした。
だから相談したところで
最初っから反対の人だから、
相談にならないんですよね。
その考え方が正しいかは
わかりませんが、
理解はできました。
