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変って行くヒナギク先生に
反して硬化していく
スズラン先生に事情を
聞いた私は、その理由に
言葉を失いました。
 
 
 
スズラン先生
「ぽい先生が指導に入って
下さったお陰で、
ヒナギク先生が少しずつ
変わっていることは
私もわかりますけど、
そういう姿を見せる裏で
障害のある子どもを避ける
ような態度があることが
私は腹が立つんです。
あの障害児さんのことを
保育園から締め出す発言
した時点で殴りたいくらい
怒りが湧きましたけど、
今はそれ以上に腹が
立っているんですよね。
腹が立つっていうかもう
生理的嫌悪に近いかも(笑)
もうほんと無理です(笑)」
 
 
 
最後は冗談めいた口調
でしたが、もしこれが本当なら
スズラン先生が生理的に
受け付けなくなるのもわかる。
 
 
 
ただ私にはその場で判断は
できませんでした。
 
 
 
「わかった。
スズラン先生、話して
くれてありがとう
ございました。正直そんな
ことがあの保育室で
行われているとか
信じられなくて……
いや、スズラン先生が
嘘吐いているとかじゃ
なくて、そんなことが
保育室で起こってて
欲しくない気持ちで
いっぱいなのね。」
 
 
 
スズラン先生
「わかりますよ(笑)
私も最初はまさかそんな
ことがこの園で起こるとか
思ってもみませんでしたし。
だから何回も何回も
ヒナギク先生の様子見ながら
本当は違うよね?私の
気のせいだよねって?
ずっと確認しましたもん(笑)」
 
 
 
悲しそうに笑うスズラン先生に、
私は再び言葉が出なくなった。
 
 
 
だけどこのまま放置を
することはできないので、
どうするかを考えないといけない。
 
 
 
「取り敢えず、数日で
良いので時間をもらっても
いいかな?私もちょっと
ヒナギク先生の様子を
注視して、どういうことか
確認させてもらいたい。
その結果明らかにそういう
行動は見られるのであれば
面談したいと思うし、
場合によってはリーダーや
主任に話をする必要も
あると思う。」
 
 
 
スズラン先生
「その時は私も
リーダー達と話しさせて
もらいたいです。」
 
 
 
先に言われた。
 
 
 
私だけだと信憑性の問題が
出てくると思うので、
スズラン先生にも一緒に話を
してもらう必要があるかなと
思っていたのですが、
お願いするまでもなかった。
 
 
 
スズラン先生
「ここ保育園だから、
子どもが悲しい思い
するようなことが
あっちゃダメなんです。
障害とか関係ないです。
絶対ダメなんです。」
 
 
 
「そうだね。」
 
 
 
スズラン先生
「A君はまだ小さいから
そういうこととか
わからないだろうし、
本人はそんなこと気にして
ないかもしれないけど、
私は本人がわからない
からってそれを許しちゃ
ダメだと思います。
あの子のしてることは
不適切保育です。」
 
 
 
「そうだね……
私もそう思う。」
 
 
 
言いながら声が震え始め
目尻を指で拭うスズラン先生に、
私は同意の言葉をかけながら
背中をさすりました。
 
 
 
こういうモヤモヤを
ずっと抱えていたことは、
スズラン先生も辛かったと
思うと同時に、ヒナギク先生の
指導を受け持っておきながら
それに気付かなかったことに
不甲斐なさを感じていました。



同僚との関係性にばかり
気を取られていて、
周りが見えてなかった
私のせいでスズラン先生に
悲しい思いをさせてしまった。
 
 
 

 

 

 

 

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