ごあいさつ
ヒナギク先生について
リーダーと主任と
話し合いを行いました。
これまでにわかったことを
伝え、ヒナギク先生には
じっくりと説明して教えて
あげる必要性を伝えます。
正直難ありな先生ではあるけど、
私がこれまでに出会ってきた
例のあの人達と比べたら
可愛いレベルだと思うし、
若いから言葉を知らないとか
若さゆえの率直さとかで
言葉に角を立ててしまう
こともあるので、その辺は
見守ってあげることも
必要じゃないかなと思う。
が、
主任
「それなんて子育て？
働きに来てるなら
自分で食いしばって
頑張ってもらわないと
困るわ。私達は
園児さんの保育と
保護者さんのフォローが
仕事なのよ。
大きなお子様の
子育ては私達の仕事に
入ってないわよ！」
って、まぁ主任なら
こうなるだろうなと思った(笑)
リーダー
「まぁ今の若い子は
私達の頃とは違うし、
その時代の人達に合った
教育というのも必要に
なって来ると思いますよ。」
鼻息荒くする主任を
リーダー先生が宥めてくれる。
ぶっちゃけ私も主任と
同じような意見だけど、
一昔前は当たり前だった
理不尽も今はモラハラとか
パワハラとか言われかねない
社会になっているし、
仕事は教えて
もらえると思うな！
技術は見て盗め！
みたいな因習も廃れつつ
ある世の中だから、
自分がどう思うかじゃなくて
そっちに合わせていかないと
いけないんだなと思う。
リーダー
「取り敢えず、
ヒナギク先生は
ぽい先生の方が相性が
良いみたいだから、
このまま指導保育士として
ぽい先生にお任せして
いきたいと思います。」
主任
「でもぽい先生はただでさえ
事務仕事もやってくれて
いるのに、これ以上負担を
増やすのはどうなの？
ぽい先生はあくまでも
保育補助なのだし、
やっぱり正規職員である
ダリア先生やナデシコ先生の
仕事だと思うわ。」
主任が私の仕事のことを
考えてくれて、丸投げにしない
姿勢を見せてくれたことは
嬉しかったです。
ただ、
「ヒナギク先生と
ダリア先生組ませたら、
うちの園で殺傷事件が
起きてもおかしくないと
思いますよ( ¯-¯ )」
リーダー
「そうよね………( ´-`)
ナデシコ先生も真面目過ぎて
思いつめてしまうかも
しれないし、多分胃に穴が
空くと思いますよ。」
主任
「それは……困ったわね。」
仕事量を考えると
どうしても私がつきっきりに
なるというのは難しいけど、
今のギスギスの現状を作っている
ダリア先生と組ませるのは
悪手でしかないし、
ナデシコ先生はスズラン先生や
ナズナ先生を窘めるのが
上手なんだけど、それは
スズラン先生やナズナ先生が
ナデシコ先生を先輩だと
立てているから成り立っている
部分もあるので、そういう
価値観が確立できていない
ヒナギク先生を充てるのは
ちょっと可哀想でした。
ナデシコ先生が微妙に
ヒナギク先生避けてるのも
知ってるしな(￣▽￣;)
ナデシコ先生からしたら
ヒナギク先生は未知の生物、
宇宙人に近しい存在だし、
なにかあったらフォローは
してくれているけど、
警戒心MAXなんだよな。
元々人見知りするタイプだし。
「まぁさすがにずっとと
いうのは難しいですけど、
私は今のところ仕事も
子どもも落ち着いているので、
シフトを増やして保育に
入ることもできると
思うので、しばらくは
様子見ってことで
やっていったらどうですか？
今はまだ始まったばっかな
わけだし、状況に慣れれば
ヒナギク先生も少しは
落ち着いてくると
思いますし。多分。
……知らんけど。」
主任
「……。
ぽい先生がやってくれると
言うならお願いするけど、
あなたは保育補助と
事務の仕事がメインで
あることを忘れないでね。
新人教育は正規職員の
仕事だし、苦手だからって
他の人に投げて良い
仕事でもないんだし。
本来ならリーダー先生が
フォローしながら正規の
先生で行って欲しい
ことなんですからね？」
主任は納得していない
みたいだったけど、
今はともかくヒナギク先生に
うちの園に慣れてもらうことが
先決なので、しばらくは
引き続き私が指導官を
担当することになりました。
