ごあいさつ
お昼寝の時間になったので
クラスについてリーダーが
説明を行い、流れで園児さんの
説明になりました。
保育園というところは
色んなお子さんがいて、
家庭の事情もあれば病気や
障害を抱えている園児さんを
お預かりすることもあります。
そうなると個々に対しての
配慮も変わって来るので、
本当に色んなことを把握して
おかなければならない。
そしてその説明の途中に、
ヒナギク先生が最悪な
発言をしました。
ヒナギク先生
「え~、なんか大変な
子がいるんですね。
そんな子でも保育園って
来れるんですね。
断ったりとかは
しないんですか?」
系列園は常駐の看護師がいない
関係で、こういうお子さんを
預かることはないというのは
情報としては知っていました。
でも発達障害や軽度の知的障害で
あれば保育もできるので、
子どもに対する配慮が行われて
いるのは一緒だと思います。
この言葉に、リーダーの
声色が低くなりました。
リーダー
「あなたは
何を言ってるの?
保育園は色んな
お子さんが利用される
場所です。保育が必要な
子どもの施設よ。
ここは児童福祉施設なの。
私立の園であっても
認可保育園である以上、
そんな風に子どもを
選り好みするような
ことは絶対にしません!」
語尾が強くなったリーダーに
ヒナギク先生が肩をすくめ、
周りの先生からは冷ややかな
視線が送られました。
確かに疾病や障害などを
持っている子というのは、
通常以上に配慮が必要で
保育は本当に大変ですよ。
過去に他の園だけど、
疾病のある子が感染症に
罹患してしまって、園内で
呼吸停止からの救急搬送に
至ったような事例もあります。
そういう危険性がある以上
受け入れが難しくなる園が
あるのは仕方がないと思うけど、
現在進行形で受け入れをしていて、
保育士は手塩にかけて愛情を
持って保育をしているのね。
今目の前にその子がいて、
その子を大切に保育してきて
保育士達がいる前で、
よくそんな発言ができたなと思う。
障害があろうが疾病があろうが、
みんな可愛い私達の大切な
園児さんなんですよね。
ヒナギク先生はまだ若いし、
保育士としての経験は浅いし、
無知故の浅はかな発言だと
いうことはわかっているけど、
それにしても浅慮にも程がある。
ダリア先生が休憩中で、
この場にいなくて良かった。
あの熱血漢の先生がこの発言
聞いちゃったら、ヒナギク先生を
殴りかねないですから。( ̄▽ ̄;)