ごあいさつ
時間になったので系列園の
園長とヒナギク先生は
自園に帰って行きました。
そしてうちの園長も役所に
行くというので退出。
事務長
「いやぁ～～～、
なかなかだったね
」
」事務の先生
「凄いですね
新人の先生に資料を渡して
突き返してくるとは
思いもしませんでした」
」先程のできごとが余程
衝撃的だったのか、
３人がいなくなると一気に
話し出す事務長と先生。
その話題はもちろん
ヒナギク先生についてでした。
事務長
「最初からなんかちょっと
変った先生だなとは
思ってたけど。
何ていうの？
あの子本当に保育士さん
なんだよね？僕の
イメージの保育士さんは
大なり小なり
フレンドリーなイメージ
だから、あそこまで
素っ気ない人だとは
思いもしなかったよ。」
事務の先生
「でも園長には普通に
喋ってましたよね？
私が廊下に出た時に
ぽい先生と話してるの
聞いちゃったんだけど、
まともな返事もできて
ない感じだったし、
本当にあの人、大丈夫
なんですかね？」
事務長
「いやぁ～、
あっちの園長から
ちょっと気難しい子だって
聞いてはいたけど、あれは
なかなかだわ。こっちでも
苦労しそうだと思うよ。」
事務長達の言葉に、
私も苦笑いしか出なかった。
本当に初対面でこれなら
本格的に仕事が始まったら
トラブルしか起こらない
気がするのは多分
気のせいじゃないよね。
しかもうちの先生達って
対外的にはにこやかで
優しいんだけど、微妙に
癖の強い人が集まってる。
いや、私も人のこと
言えないんだけど、
私以上に癖の強いのが
集まってんだよね。
うちの先生達体育会系の部活動で
鍛えられてきた人が多くて、
ほんと縦社会の保育園に
なっていました。
一番最初に挨拶をするとこから
めちゃくちゃ指導されるし、
しかもそういう園だからか
入って来る新卒の先生達も
部活動経験者の縦社会の
人が多かったりする。
そうでない先生も、
やってる内に体育会系に
染まっていってしまう。
事務の先生とかは別として、
30人程度いる保育士の中で
文化部出身者って多分10人未満
程度しかいないし、しかも
その内の２人は京都橘の吹奏楽
出身の人なので、バリバリ
体育会系の部活だった。
(※京都橘はオレンジの悪魔の異名を持つ、
めちゃくちゃ凄い吹奏楽部。
気になる人は調べてみてね。)
そんな中でやっていけるのか？
私ですらあの体育会系に
付いていけなくて
先生達の中では若干浮いた
存在になっているのに、
ヒナギク先生が
本当にうちの園でやってける？
そういう園だから園長達も
非体育会系の私に頼んで
来たのかもしれないけど、
私も若干染まってるしね(笑)
異動して来たはいいけど、
すぐに辞めていくイメージしか
湧きませんでした。
