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突如としてW園長から
ヒナギク先生への園案内を
任せられ、仕方なく仕事を
放置して席を立ちます。
 
 
 
スマホは持ち歩いているので
何かあったら連絡してくれと
事務の先生に伝え、取り敢えず
1階から説明することに。
 
 
 
「最初に行くのは、
0~2歳までのお子さんを
保育している
ヒヨコ組さんです。
今は0歳さんが7名、
1歳さんが
11名の計18名で、
1歳さんは
満2歳になった時点で
上の学年のクラスに
入ります。
この辺は系列園の方も
同じなのでわかるかな?
私はここで保育補助をして
いるので、園長先生が
ヒナギク先生も一緒の
クラスっておっしゃって
いたので、来月からは
ここのお部屋に
担当になると思います。
今ちょうどお部屋遊びの
時間なので、普段の
子ども達の様子を見て
もらえると思います。」
 
 
 
ヒナギク先生
「はい……。」
 
 
 
廊下を歩きながら奥にある
ヒヨコ組へ移動しながら
説明を行うけど、ヒナギク先生
からは気のない返事しか
返ってきません。
 
 
 
微妙に気まずい雰囲気が漂うけど、
人見知りするタイプなのかも
しれないので、できるだけ
気にしないようにする。
 
 
 
ちなみに私も人見知りをする
タイプなのですが、沈黙に
耐えられなくて怒涛の様に
喋るタイプなので、ある意味
喋らない彼女とはバランスが
取れていました。
 
 
 
そうこうしている内に
ヒヨコ組に到着。
 
 
 
扉上に付いているロックを
外して、保育中出入りする時は
必ずロックをかけることを
説明します。
 
 
 
それにも生返事しか返ってこない。
 
 
 
「お邪魔しま~す。
来月から当園に異動される
先生の見学に来ました。
リーダー先生
今大丈夫ですか?」
 
 
 
 
リーダー
「は~い、
ちょっと待ってね~」
 
 
 
部屋の奥にあるカウンターで
洗い物をしていたリーダーが
手を拭きながら歩いてくる。
 
 
 
途中抱っこをせがむ可愛子ちゃんを
拾ってから到着。
 
 
 
リーダー
「こんにちは~。」
 
 
 
ヒナギク先生
「......こんにちは。」
 
 
 
「こちら来月からうちの
クラスに配属される、
ヒナギク先生です。
ヒナギク先生、こちら
ヒヨコ組さんのリーダーの
アザレア先生です。」
 
 
 
リーダー
「よろしくお願いしますね。
出勤は1日からで
いいのかな?
また配置されてから全部
説明させてもらうけど、
見てもらった通り、
このクラスは
0~2歳までのお子さんが
生活しているお部屋です。
入って右側のお部屋で
基本的に保育をしていて
真ん中奥がおトイレ、
右側奥に保育士のロッカーと
用具入れがあります。
中入っても大丈夫なので
ゆっくり見学してね。」
 
 
 
ヒナギク先生
「はい……。」
 
 
 
リーダーに促されて中に
入ると、保育中の保育士が
にこやかに挨拶をします。
 
 
 
それに対してほぼ真顔の
状態のヒナギク先生に、
保育室は微妙な雰囲気。
 
 
 
こりゃ、後で色々と
言われるな( ̄▽ ̄;)
 
 
 
ある程度の年齢になると
新しい先生にみんな
興味津々になるけど、
この月齢・年齢の子にとって
新しい先生は人見知りの
対象になるので、みんな
ヒナギク先生の様子を窺い
ながら、保育士にくっついている。
 
 
 
中をきょろきょろ見渡す
ヒナギク先生をジーっと
見上げながら、この人は
大丈夫な人かどうか
観察を続けます。
 
 
 
そして笑顔も何もない真顔の
大人を見て、泣き出す園児。
 
 
 
まだまだ新人の先生だし、
転属してくる前で初めての
場所だから緊張もあるのは
仕方ないとは思うけど、
それにしても愛想がなさ過ぎて
本気で心配になってきました。