カモメよ、そこから銀座は見えるか?@シアタードラマシティ | ヘルシンキの蒼い空

ヘルシンキの蒼い空

冬が長く太陽を見る時間がとても短いフィンランドだけど
晴れた夏の日の青空は他の場所では見ることができない深く澄んだ蒼さ
今でも夢に出てきます


俳優の岩松了が作・演出を手がける作品で、黒島結菜、井之脇海、青木柚、櫻井健人と最近映像でも活躍している若手に岩松了と松雪泰子が絡む不思議な世界観の舞台。ま、岩松了作品はいつも抽象的で分かりにくく、ご本人が舞台後の挨拶で自ら話したように、だいたいが静かに淡々と進むので、寝不足で観に行くと正直眠気との闘いなのだが、ついついチケット取っちゃうんだよなぁ。

両親を亡くした兄妹の二人。妹は素性のわからない若い浮浪者の2人と出会い、兄は自分たちの父親の愛人だった女性と出会い、年末の忙しない雑踏の中で何を得るのか。浮浪者のうち青木柚はその女性の生まれてこなかった子供?テーマは赦しということだけど、誰の誰に対する赦しなのか。フワーッとした浮遊感のある舞台だった。カモメが上から観ている感じ?

大阪公演の中日が終わったということで、終演後、カーテンコールとは別に出演者からそれぞれご挨拶。そういえば、以前観に行った岩松了作品でも同じことがあったなぁ。どなたも話すのが苦手そうというのがモロ分かりで笑えた(^_^)