独占インタビューシリーズ
『世にも奇妙な格闘家達』
第二回 N井さん




某海鮮居酒屋にて

斗士矢 こんにちは!
普段あまり表に出てこない格闘家達に焦点を当てたインタビューシリーズ!
『世にも奇妙な格闘家達』第二回は…


N井(仮名) 済みません、チョット待って下さい!
(※注 一部音声を変えて放送しております)


斗士矢 はい?


N井 申し訳ないんですが僕の名前は伏せて出してもらっていいですか?


斗士矢 ほえ?何でですか?


N井 いや、僕の昔の知り合いで、今はもう関わりたくない人もいまして。
実名出ちゃうと、それを知って連絡取ってくるかもしれないもんで…
すみません。


斗士矢 まあ、そういう事でしたら仕方ないですが…
「普段あまり表に出てこない格闘家達を紹介する!」というのがこのインタビューの目的だったのですが、初っぱなから意味が無くなってしまいましたっっ!ww


N井 いや本当にすみません!


斗士矢 まあ世の中こういうこともありますよね。じゃあ気を取り直して(苦笑)
普段あまり表に出てこない格闘家達に焦点を当てたインタビューシリーズ!
『世にも奇妙な格闘家達』第二回はN井(仮名)さんにお越しいただきました!
よろしくお願いします!
今日は酒飲んで新鮮な魚食いながら色々お話し聞かせて下さい!






N井 お願いします!いやあ楽しみだなあ。
実は何時お声がかかるかずーっと待ってたんですよお!!!


斗士矢 本当は前回の武井さんのインタビュー (←リンク参照)が終わった後、すぐにやろうと思ったんです。
実は次はN井さんだ!変度は武井さんより上だから、インタビューもスムーズにいくぞお!とノリノリでインタビュープラン考えたんですけど、これがなかなか難しくて…


N井 え?なにが難しかったんですか?


斗士矢 いや前回の武井さんの時はエピソードをそのまま書けたんですけど、N井さんの場合、エピソードがガチ過ぎて、ポゴナの公式ブログに出せないんですよお!


N井 ええ!?そうなんですか?


斗士矢 いや、例えば◯◯◯◯◯みたいなソフトな△△△△やってるような連中は軟派だ!俺たちはもっとハードな□□□□を◯っている硬派なんだ!って話。


N井 ああ!その事ですか!


斗士矢 個人的には思いっきりツボ何ですけど、どう考えてもポゴナ公式ブログにはだせないでしょ?w


N井 いや確かにそうですねw


斗士矢 じゃあ✕✕✕✕について話しても、今度は話が深刻すぎて笑えないんですよ。
N◯HKのドキュメンタリーみたいな反吐の出そうな、お涙頂戴ヒューマンドラマになっちゃって全然笑えない。


N井 ああ、確かに引いてしまうかもしれませんね。


斗士矢 で◯◯◯◯の連中はヤバい!前歯折られた!って話も✕✕絡みになると自称△△△が何か言ってきそうでしょ?
でこれらの話でインタビューしたら最初から最後まで伏せ字だらけになって、記事が成り立たないんですよwwww


N井 いやあ、そうですかぁ…


斗士矢 それにしてもどういう状況になったら◯◯◯◯の✕✕に前歯折られるんですか?


N井 いや中学の頃、僕馬鹿だから◯◯◯◯を△ってたんですけど…


斗士矢 ええ、それは存じてますがw


N井 ✕✕✕✕の△△が◯◯◯◯◯している場所に行って、それを□□□□□ですよ。


斗士矢 お、おう???


N井 んで、△△△で◯◯◯◯◯◯てたら✕✕✕✕の◯◯に△△△△て□□□にあって、前歯折られて、◯◯◯◯◯されて…
という事がありましてw


斗士矢 !!!?????
いや、つーか◯◯◯◯◯◯ら普通、□□□ってから◯◯でしょ?
なんで✕✕✕で◯◯◯◯ですか!?
やることに計画性がないというか何というか…


N井 いやあ僕、本当に後先の事が考えられないんですよねえ。
だから色んな事やって酷い目に遭ってきましたよ。


斗士矢 まあ色んな経験が出来たと解釈も出来ますね。
ワタシも今から思えば色々やっといた方が良かったかなあと思うときあります。


N井 えへへへ。確かにその頃は悪いことばかりじゃなく◯に✕✕✕を△△△△で、◯◯◯とか出来ましたからね!


斗士矢 まじっすか!!羨ましい!その頃にN井さんと友達になっておきたかった!
そうすればワタシも◯◯で△△を✕✕✕✕✕のに!!!
他にはどんなことやってたんですか?


N井 実はほんの少しだけなんですか△△△も✕✕✕まして。
昔の知り合いの人にN井◯◯◯◯なんて呼ばれたりもしてましたwww


斗士矢 うおお!??それは本格的にブログには載せられないじゃないですか!!


N井 やっぱり無理ですよね(苦笑)


斗士矢 はい!無理です!!!
ワタシの個人ブログなら構わないんですが、ポゴナの公式ブログで書いちゃうと、まず100%の確率でポゴナの偉い人たちから怒られますw


N井 うはは!やっぱりそうですよね!
あれ?でも偉い人たちって斗士矢さんだってポゴナの幹部じゃないんですか?


斗士矢 幹部じゃないですね。古株のメンバーには違いないから勘違いしてる人いるかもしれないですけどね。どっちかと言うとポゴナ・クラブジムの患部ですね。


N井 患部ですか?でもみんな斗士矢さんのことリスペクトしてません?


斗士矢 リスペクトされてませんてw
むしろ冷や飯食わされてますw
ワタシにはなんの発言力も無いですし。
ワタシが何か主張しても「ああ、また斗士矢が変なこと言ってるよ」で終わりですからw
格闘家としてもカス扱いですしね。
ワタシがポゴナで唯一評価されてるのはブログ記事だけですよw
(うつむいて)…言っててだんだん悲しくなってました。


N井 そんなこと無いと思いますけどねえ。


斗士矢 (顔上げて)まあ、これ以上N井さんの過去を掘り下げてもヤバイ話しか出てこなさそうなので柔術の話にしましょうw
N井さんが柔術を始めたのは何でですか?


N井 結婚して◯◯◯から引っ越してきて、友達が誰もいなかったんですよ。
それで妻が友達作るのに何かやったほうがいいと。


斗士矢 それでポゴナで柔術を?


N井 そうです。妻と一緒に入会しました!


斗士矢 奥さんカワイイですよね。


N井 いやいや、そんなことないですって!(嬉しそうに)
でも柔術は本当に面白かったんです!
僕は今まで何かを継続する事が出来なかったんですけど、柔術はもう11年も続いてますからね。
本当に柔術に出会えて良かったです。


斗士矢 ワタシから見てもN井さんの柔術熱は凄かったですからねえ。


N井 はい、本当に夢中になってやってました。


斗士矢 で夢中になるあまり、回りが見えなくなって問題を起こしまくると?w


N井 いやあ、それを言われると辛いです(苦笑)
ジム内外でいろいろやらかしてしまったんですが、僕自身はトラブル起こすつもりは全く無かったんですよ。
けど、空気が読めないというか…、そこでやっていい事とやっちゃいけない事の区別がよく分からなくて…。

斗士矢 んー、俗に言うKY(死語)ってやつですね。


N井 まさにそれです。
ポゴナでは僕と◯◯さん、△△くん、✕✕の四人がKY四天王って呼ばれてましたw


斗士矢 なんか懐かしい名前が出てきましたw
たしかにトラブルメーカー軍団でしたね。
N井さん以外は、もうジムを去ってしまってますがww


N井 僕が四天王最後の一人ですw
でも「このメンバーの中ではN井はマシなほうだ」って言われてました!(ふんぞり返って)


斗士矢 んー、他のメンバーが強烈すぎですからねえw
四天王最弱(笑)だというだけで、決してN井さんがマトモだというわけじゃないと思いますがwwwww


N井 ははは、たしかにそうですねw






斗士矢 さて柔術の話しに戻しましょうw
入会当初からN井さんはフィジカルが強くて皆から一目置かれてました。
練習でも強かったし、試合でも勝って順調に青帯までいきましたね。


N井 ええ、でも力に頼りすぎだって皆から怒られてましたけどね。
「力任せだとテクニックがおろそかになるし、ケガもしやすくなる」って言われて
実際にケガも多かったです。
ケガが悪化すると医者からは「もう柔術やめろ」って言われて…
それでも痛み止めを打って試合に出てましたけどね。


斗士矢 ずいぶんと無茶してますねえ…
そして、無理しすぎてとうとう大怪我を…


N井 そうなんですよ。
まあ、ポゴナの練習ではなく出稽古先でやっちゃったんですけどね。
頸椎を痛めてしまい入院して手術するハメになっちゃいました。


斗士矢 あのときは皆心配しましたよ…


N井 面目ないです。
でも、ポゴナの人達が心配してお見舞いに来てくれたときは嬉しかったです。
伊元さん(世界ポゴナ連盟最高師範)鈴木さん(ポゴナ本部柔術主任)は手術にまで立ち会ってくださったんですよ!
本当に泣きそうになりました。


斗士矢 お二人とも優しいですよね。
そこまでしてくれる指導者なんて他にいないですよ


N井 いやあ本当にそう思います。
…でも最近は、鈴木さん達コーチ陣が心なしか僕に冷たいんですよ(笑)気のせいですかね?


斗士矢 ああ、それはN井さんが寒い事ばかり言ってるから、それに温度を合わせてくれてるんじゃないですか?w


N井 ……………。


斗士矢 まあ冗談はさておき、N井さんは少し余計な話しをしすぎなんですよ。
誰かが昇格すると「◯◯さんが△帯になったんなら、次は僕も!」みたいな事ばっかり言って。

N井 いや、それ本気で言ったんじゃないですよ!冗談で言ってるんですよお。
だけど僕が言うとみんな冗談だと受け取ってくれないんですよ!


斗士矢 いやN井さんは一本気な人でウソを言わない人だと思われてるから、何を言っても誰も冗談だと受け取ってくれないと思いますw


N井 そんなあ!


斗士矢 まあ仮に冗談だとしてもですよ?
帯の色って柔術の世界においては、その秩序の根幹になるモノだと思うんですよ。
強さの基準であり、目指すべき目標であり、指導者としての能力の証明だったり。
だから、あんまりそれをおねだりするような言動は良くないと思うんですよねえ。
例え冗談だったとしても!


N井 そうですかあ。そんなにおねだりしたつもりはないんですけどねえ。


斗士矢 周りはそう見てくれないということですねえ。
帯の話をする度に逆に帯が遠のいていくというw
だからいつか黒帯が欲しいのなら謙虚になりましょうよw


N井 自分では謙虚なつもりなんですけどねえ。
でも現実問題として、僕は大怪我してもう試合には出れないし、上の帯を目指すにはどうすればいいんですか?


斗士矢 うーん、帯の昇格基準については伊元最高師範や鈴木先生から直接聞いたことないんで詳しくは分かりませんが…
昇格した人達を見ていると、試合結果だけでなく練習の内容や個人の資質とかも考慮していると思うんですよ。
だから大事なのは試合だけではなく、まずは柔術家として社会人として父親として立派な振る舞いをする人間になることだと思うんです。
とにかくいつか黒帯巻きたいと思うなら、
過度に帯をおねだりしない、真摯に柔術の鍛錬をする、斗士矢にお布施する、可愛い奥さんや子ども達を大事にする。
これらを実行するしかないんじゃないですかね?


N井 そうですか…ってドサクサに紛れて変な条件入れてませんか?


斗士矢 気のせいです。
とにかく大事なのは出しゃばらない事、欲を出さないことじゃないですかねえ?


N井 だって僕だって輝きたいじゃないですかぁ!


斗士矢 輝きたいも何も 可愛い奥さんいるじゃないですかあ。
子供だって2人もいるし。
人としての幸せを全て手に入れておいて これ以上輝きたいなんてぜいたくですよ。
しかもあんな可愛い奥さんいるのに!


N井 いやあ他の人からみたたそうかもしれないんですけど、家庭の方は微妙なんですよねえ。


斗士矢 え?そうなんですか?


N井 そうなんですよ。実は僕、子供達から父親だと思われてないらしくて…


斗士矢 ?????????????


N井 いやあ、僕いま仕事忙しいじゃないですかぁ。
帰ってくるのが夜遅くて子供達は寝ちゃってましてね。
んで、朝は子供達が起きる前に超朝練(朝4時とか5時にやってる早朝練)行っちゃうじゃないですか。
だから家で子供達と顔合わせる時間がほとんど無いんですよ。
それで子供達は僕の事、たまに遊びに来る他所のオジサンだと思ってるみたいで…


斗士矢 …それかなりヤバイ状態じゃないですか???


N井 ヤバイですよねえ…
実際に子供達は僕の言うこと何も聞かないですから。


斗士矢 そうなんですか?


N井 ええ、子供達が遊んでばっかりで勉強しないから「勉強しなきゃ駄目だぞ!」って言ったら「お前は勉強してるのかよ!」って反論されたりして。


斗士矢 「お前!」ですか?
うっひゃっひゃ!そりゃ末期状態ですねえ!!!w


N井 笑い事じゃないですよお。本当にどうやって育てたらいいんですか?


斗士矢 そしたらもう「勉強しないとお父さんみたいになっちゃうぞ!」って言うしかないんじゃないですか?wwwww


N井 うへえ!勘弁して下さいよ。


斗士矢 というか話聞いた限りでは、もう冗談抜きに、柔術やってる場合じゃないでしょw


N井 いやあ、そんなこと言わないで下さいよお!
みんなが活躍してるの見たら「いつか僕も!!」って思うじゃないですかあ!
やっぱり僕だって輝きたいんですよお!


斗士矢 んー、これはもうワタシが何言っても聞きそうにないですねえwwww
まあ、思うようにやってみて下さいな。
でもケガだけは気をつけて下さいね。


N井 もちろんそれは気をつけてます。
最近は「N井さんテクニカルになりましたねえ」ってみんな言ってくれるんですよ。
ケガしないように力抜いてやってますから大丈夫です!!!


斗士矢 (ホントかよ?)そうですか。
奥さんお子さん達のためにもテクニカルになってパワーは封印して柔術して下さいね。
というわけで、今日は有り難うございました!


N井 こちらこそ色々と話聞いて下さってありがとうございました!


斗士矢 どっちかというと『世にも奇妙な格闘家』と言うより『塀の中の懲りない面々』みたいな内容になっちゃいましたけどね!!!!!w


N井 本当に面目ないですw














N井
柔術紫帯
ポゴナ・クラブジム所属

ナチュラルパワーで相手を圧倒するスタイルで次々と勝ち星を挙げていったが、練習中の事故で首に大怪我を負ってしまい現役を引退。
現在、柔術は練習のみに専念している。
冷蔵庫メーカーの技術者で、その能力を生かし寒い言動を連発しポゴナ・クラブジムの空気を凍り付かせている。





聞き手 斗士矢(としや)
元プロキックボクサー。
ポゴナ・クラブジム患部

40歳という高齢でプロキックデビューしチョットだけニュースになるも目立った活躍は出来ず、誰にも惜しまれることなくひっそりと引退。
現在はポゴナ・クラブジムの片隅で冷や飯を食わされる。
プロキック戦績 6戦2勝4敗








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