ポゴナクラブジムブログ

先日の試合で34才ながら見事アダルトの部で3回勝って優勝した藤本さん。
柔術初めてわずか9ヶ月。しかも全くの格闘技未経験から始め、さらに白帯の試合での敗戦はデビュー戦の1敗のみという脅威の勝率。
彼は何故このようにスピード昇格をすることが出来たのでしょうか?
もちろん藤本さん自身に非凡な才能があったことは言うまでもありません。
といっても彼は特別力が強いわけではありません。
むしろ弱いほうだと思います。

「力を使わないほうがいい」とか「いや、フィジカルは必要だ」とか色んな議論があるかと思いますが私個人的な意見としては「紫帯位までは力は必要ないしむしろ成長を妨げる」と考えています。

最初はみんな力の抜き方が分からずどうしても力を使ってしまいます。
元々力が強い人はそれでもなんとかなってしまい力に頼る癖がついてしまいます。
何を隠そう僕自身がそうでした。
力に頼る寝技が体に染み付いていたため青帯時代かなり苦労した覚えがあります。しかし藤本さんは自分の力があまり強くないことをしっかり認識したうえで力に頼らない寝技を心掛けて練習したからこそ飛躍的に技術が伸びたんだと思います。


藤本さん、これからも「柔よく剛を制す」の精神で頑張って下さい。

金古