今朝、夢を見た
あの人から招待され
ある旅館の一室に
僕はいた
曰く付きの部屋
記憶により映し出された
陰惨な返り血の壁
怖かった、けど
あの人と過ごせる時間が
この後に訪れる
期待感は怖さを包んだ
が、目に
飛び込んできた光景は
四つん這いのあの人の
後で見知らない男性が
リズミカルに
腰を動かしている場面
あなたは体に
シーツを纏っていて
顔にもその一部が
かかっていた
男性のとなりには
男性の彼女がいて
冷ややかに
交尾の様子を見ていた
あなたは時折、うめいた
それが
快感によるのかどうかは
不明だったが
僕は悲しみや憎悪が
支配した
交尾を見せつけられ
震えている僕は
さらに女性具を
弄り始める男性と
興味深くも
冷ややかに覗く
その彼女を網膜に
映出さねばならなかった
僕は
あなたの顔を知らない
だから表情を
見られない
浮気男性との
あからさまな肉体関係
その縮図を
喜として
受容しているのか
何に対してか解らない
嫌悪感で
僕は部屋から飛び出す
あなたは
こんなものを
僕に見せたかったの?
逃げるように走る僕に
いつの間にか浮気男性が
併走していた
「べつに、そういう物じゃないですから」
僕の純愛感やら初さを
時代遅れと
言っているのか
みるみる力が抜けた
信じる気持ちが強いほど
理想が高いほど
打ち込まれると
弱くて脆い
僕は弱くて脆い