少し前にこんな番組を見た。
オモニの島 わたしの故郷 〜映画監督・ヤンヨンヒ〜 - ETV特集 - NHK
「スープとイデオロギー」の映画の公開の様子や映画を作るにいたるまでのきっかけが映し出された。
最後にびっくりの展開があって、
映画監督ヤン ヨンヒの母が
チェジュ島の事件の当事者だったという話。
↑この事件は知りませんでした。朝鮮戦争だけでなく、こんな混乱した残酷なことが、島で起きていたのですね。
ヤンさんはずっと、母が北(朝鮮)に対する忠誠心を示し、3人の兄たちを北に行かせたことが許せなかったのですが・・・。
そうなった、元凶、理由を知り、母を理解できるようになった。
映画『スープとイデオロギー』 (soupandideology.jp)
最後にチェジュ島が自分の故郷なのかもしれない。
故郷があると自信が出てくるというようなことを話されて、
心がぎゅっとなった。
国、歴史によって、家族が分断してしまっている様子をまざまざと見て、本当に言葉を失いました。どこに怒りをぶつければいいのか、おろおろしているヤンさんを見るのは、すごく切なかった。
ふと、思ったのは、去年、私が、(のんきに⁉)サッカーの日本代表を応援しているのって、こういう立場にされてしまった、彼らたちにとってどんなふうに見えるんだろう?と思ってしまった。
単純に、
自分の国を、
応援できる立場に立っていることは、
当たり前のことではないのだ。
そのことに気づかされた。
衝撃を受けた。
それと同時に、
シンプルに代表を応援して、
スポーツを楽しむことが出来るのは、
めちゃくちゃ幸せなことだと思った。
そして、それは、ある意味、どこか排他的で傲慢なことなのかもしれない。
世の中はすごく複雑、そして、いつも弱い立場にされたものが、隅に追いやられるのが常。
しっかり、このことを心して、いこうと思いました。
このドキュメンタリーの再放送があります。
ぜひ見てみてください。とても良いドキュメンタリーです。