ちょっとした議論が繰り広げられた。
それは
赤ちゃんが欲しいか
欲しくないか論争。なんそれ
この日、たまたま
幼少期の子どもたちの写真を見ていた私。
そりゃあ今も当然可愛いけれど
当時の小さかった我が子たちが
それはもう可愛くて
あまりにも
可愛すぎて!親バカ
「はぁ〜✨
やっぱり赤ちゃんは可愛いなぁ
もう1人、赤ちゃん欲しいなぁ」
と、つい願望を口に出してしまった。
すると
息子から鋭いツッコミが入る。
「あのさぁ、今のお母さんじゃ
赤ちゃんなんて絶対に無理でしょ。
年齢的にも無理だし、
頭だってハゲてるし…」
「うぉいっ!!
ハゲは関係ないだろうが!
失礼にもほどがあるな!」
「違う違うっ💦
そういう意味じゃなくて…」
「じゃあどういう意味で
言ったのよ!?」
「病気だし、歳だし…
ほら、…ねぇ?」
「フォロー下手か!!」
「いやいや…でもだって
さすがに無理でしょ!?」
もちろん赤ちゃんが無理なんてのは
100も承知。
なんなら
例え私が病気でなかったとしても
経済的にも、
肉体的にも、
精神的にも、
その他にも諸々
3人目なんて絶対に無理だったろう。
まあ、だから
ただ、言ってみただけ
もう一度赤ちゃんを抱っこしたいなぁ。
とか
お世話したいなぁ
って言う気持ちは
今となっては
あの大変だった日々が
過ぎ去った過去になったからこそ
思えることなんだろうな。
当時は
1日1日がとても長く感じていたし
“頼むから早く成長してくれー!!”
って子どもの成長を心から願っていたけど
実際に子どもたちが
ある程度大きくなってしまうと
これまでの成長過程が
本当にあっという間だったように感じられて
嗚呼!あの大変だった
赤ちゃん時代(0~3歳くらい)を
もっともっと
大切に過ごせば良かったなぁ。
って、最近しみじみと感じている。
まあそんな中、
息子と私の会話を黙って聞いていた娘が
突然、泣き出した。
「あたしは…いらない。
赤ちゃんなんていらない…」
「!?どうした?
なぜ泣いてんの!?」
「だって、だってさ!!…
お母さんの隣の座を
奪われたくないんだもーん」
………!?
ごめん。
もう思わず爆笑。
隣の座って!!
どこで覚えたの?そんな言葉!
「赤ちゃんができたらさ、
お母さんの隣で寝れなくなっちゃうでしょ?
それに赤ちゃんのお世話で大変になって
お母さんを取られちゃうでしょ?」
か、か、可愛すぎかっ!!
私は娘を抱きしめた。
「あはは
大丈夫!心配いらないよ!
赤ちゃん、絶対にできないから!」
「そうだよ!
赤ちゃんなんてできるわけないよ!
でも、まあ…
男の子だったら
…ちょっと欲しいかもな」
「え?そうなの?」
「うん。
だって赤ちゃんて可愛いからさ」
「あんた、あおが生まれたときも
可愛い!可愛い!って
よく抱っこしてくれたもんね」
「うん」
「え…そうなの?」
「そうだよ!
お兄ちゃん優しくて
たくさん抱っこしてくれたんだよ」
私はそう言って
息子が娘を抱っこしている写真を数枚見せた。
「ほんとだ!
う〜ん…
やっぱり女の子の赤ちゃんだったら
あたしも欲しいかも…」
突然の翻意。
「!?どういうこと!?」
「あたしもね、赤ちゃん
お世話してみたくなっちゃった」
「うん。まあ
そう言われても…
無理なんだけどね!!」
万に一つの可能性もないけど
そんなパラレルワールドを想像して
ホッコリとした1日だった。
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