昨日、買い物に出かけたその出先で
以前同じ職場で働いていたAちゃんと
ばったり再会した。
彼女と会うのは実に一年ぶり。
昨年の12月に
私の病気のことを同僚から聞いたらしく、
“体調は大丈夫ですか？
病気のこと…聞いてびっくりしました”
とLINEがきて、
“元気だよ〜。大丈夫だよ〜😊
心配かけてごめんね💦”
と少しやりとりをしてからは
とくに連絡を取り合うこともないまま
時が過ぎた。
で、今年の4月。
再び彼女からLINEがあり、
その時に妊娠報告を受けた。
一緒に働いていた当時は
彼女の悩みもよく聞いていたので
この報告には心底驚き、
とにかくおめでたくて一緒に喜んだ。
その後、お互い日々の生活に追われ
再び連絡を取り合うことはないまま
今に至る。
彼女は現在妊娠9ヶ月になっていた。
膨らんだお腹を
愛おしそうにさすっている姿を見ると
本当に幸せそうでなにより
ただ、最後に会ったときと
髪型や雰囲気が随分と変わっていたので
｢あ…!?mayoさん…？｣
店先で声をかけられたとき、
一瞬誰だかわからなかった。
｢………え…Aちゃん!?
｣
｢はい
お久しぶりです｣
｢うわっ✨久しぶりだね〜！
元気だった？｣
｢はい
mayoさん…体調はどうですか？｣
｢元気元気！
見ての通りすっかり元気だよ〜
Aちゃん、お腹大きくなったねぇ︎💕︎
予定日そろそろだよね？｣
｢はい来月です！
でも良かった…。
mayoさん元気そうで…。
髪の毛、
全然わかんないですね｣
えっ!?
早速、
髪の毛にふれちゃう感じ？
わからないというより…
むしろ
ヅラだとわかったから目に付いたんじゃ？
｢え？…あぁ…そ、そう？
｣
｢すごく自然ですよ｣
｢ありがとう。
そんなことよりAちゃん、
赤ちゃんの性別はもう聞いてるの？
｣
話題を
ヅラから変える
｢はい
女の子みたいです｣
｢そうなんだね！
どっちでも嬉しいけど楽しみだね！｣
｢はい
あの、mayoさんの治療は
今後どんな予定なんですか？｣
話題を
病気に引き戻される
｢一応抗がん剤治療は終わって、
来月から放射線治療が始まる予定だよ｣
｢そうなんだ…。大変ですね
｣
｢いやいや全然！｣
｢そういえば、
旦那さんのことも…
…聞きました…
大変でしたね｣
旦那さんのこと…って
身内の不幸？
え？そんなことまで聞いてるの？
つい最近の出来事なのに
すごいネットワークじゃん！
早っ！
｢あ…ねぇ〜
人生いろいろとあるよね💦
…ところでAちゃんは
どこの産院に行ってるの？｣
話題を
またまた強引に変える
この攻防よ…。
｢Bレディースクリニックです｣
｢そうなんだ評判いい病院だよね✨｣
｢はい｣
｢出産まであと少し！
風邪をひいたりしないように気をつけて
身体を大事にしてね｣
｢はい
産まれたらまた連絡しますね。
mayoさんも頑張ってくださいね｣
｢うん！ありがとう｣
まあね、
お互い会うのは久々だし
近況が気になるよね。
知っててなんにも触れないのも
それはそれで不自然だろうし。
だけどなんだろうな。
コントラストっていうの？
なんかそれぞれが置かれている状況の
対比がえぐかった
生命の誕生を間近に控え、
幸せオーラいっぱいの
パステルカラーのAちゃん🌈
かたや
生命を脅かす病魔に侵され、
身内に不幸もあった
モノクロカラーのあたし。
なんていうのかな。
彼女と私は両極にいる感じ。
陰と陽。
光と影。
月とすっぽん。
最後のは違うか
こんな事自分で言うのもなんだけど
今のあたしには
不幸オーラが漂っていそうで
Aちゃんの近くにいるのが
はばかれるような…
そんな気持ちになってしまった
ごめん
別に病気になったことも
身内に不幸があったことも
こんなの不可抗力で
誰が悪いなんてことではないのだから
引け目に感じる必要なんて
一切ないんだけどね。
でもなんだか彼女の幸せに水を差すようで
申し訳ないような…
なんとも言えない感情に。
ネガティブ炸裂！
なにはともあれ
彼女が元気そうでそれは本当に良かった
母子ともに健康で
元気な赤ちゃんが生まれますように…✨
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