乳がん告知をされた日の

ちょうど1週間前の出来事…


その日は娘の6歳の誕生日だった。



誕生日会が始まる直前に息子から 


「お母さん、ちょっとヘ(・_|」


と、手招きをされて呼び出された。


「俺さ、手作りの人形をあおちゃんに

プレゼントで渡したいんだけど…

お母さんたちもプレゼントを用意してるよね?

できたら一番最初に俺のプレゼントから

渡したいんだけど…いい?」


※息子が5年生になってから裁縫の授業があり、

妹の誕生日に向けて手作り人形を

コツコツと作っていたことは知っていた。

(学校で作っていたから実物は見ていない)


「おっ!完成したんだね!!

どんな人形かな〜ニコニコ

お母さんも見るのが楽しみ〜!

もちろん最初にプレゼントを渡していいよ!」


 「きっとさ、お母さんの用意したプレゼントで

大喜びするだろうから…

その後に俺からの人形をもらっても

悲しんじゃうかもしれないからさ…

最初に渡しておきたいんだ…」


「ん?なんで悲しむことがあるの!?

喜ぶに決まってるじゃん!」


「いや…ちょっと…

だいぶ失敗しちゃったからさ、

変だから…ガッカリしちゃうかも…


息子はそう言って肩を落とした。


「あんたが一生懸命心を込めて作ったんだから

どんな人形でもあおは喜んでくれるよ!」


私は笑顔でそう答えて息子の髪の毛を

ワシャワシャと撫でた。


…と言ってはみたものの。


娘は6歳なりたて。

そんな気遣い、はたしてできるだろうか…滝汗


あげく私が用意したプレゼントは

娘がずっと欲しがっていたすみっコぐらしの

とかげのおかあさんのぬいぐるみ。


よりによっての

人形被り!!チーンスマン、ムスコヨ…


一抹の不安が頭の中をよぎった。



そしていよいよ誕生日会が始まり…


息子は予定通り

一番最初にプレゼントを渡した。↓


手は取れかかっているし

縫い目もガタガタだけど…

なんとも言えない愛らしい人形ではないか!


心が温まった。


「お兄ちゃん、ありがとうニコニコ


娘は大切そうに人形を両手で包み込んだ。



普通に嬉しそうである。



良かった良かった。一安心ニコニコ



でもこの後、元々欲しがっていたぬいぐるみを

私からもらったら…


息子の手作り人形は

ポイッとされてしまわないだろうか…


また不安に襲われる。


そうはいっても渡さないわけにもいかないので

私たち夫婦からのプレゼントも娘に渡した。


もちろん娘は大喜び。



息子の手作り人形は…



一旦テーブルの上に置かれた。



……


ドキドキ滝汗滝汗滝汗



娘の言動が気になる!



息子の視線の行先が気になる!



大丈夫!大丈夫!!



どうか平穏無事に

誕生日会が終わっておくれ〜!



滝汗



滝汗滝汗



いつになく緊張感ある誕生日会だったチーン



子どもたちの就寝時間になり

寝室へ行く際…


娘の胸にはプレゼントされたぬいぐるみと

息子の手作り人形が

大事そうに抱えられていた。


「大切な人形だから…

一緒に寝るんだ〜ニコニコ


娘は嬉しそうにそう呟いて部屋を後にした。


息子も嬉しそうに

娘の後を追いかけて行った。


しばしの沈黙…


旦那と目が合う。


2人とも涙目だった不安カンドー


みんなが嬉しい

心温まる誕生日会だった。



娘は今でも2つのぬいぐるみを並べて

一緒に寝ている。


休日など出かける際にも時々持ち歩いている。


そのため、数日前にとうとう

人形の片腕が取れてしまった。


「お兄ちゃんが作ってくれたお人形が…ぐすん


シクシクと泣いて切ながっていたので

その時は私の実母が修復(極力原形通りに)した。


そして、今朝。

またまた片腕が取れてしまっていた。


今度は私が修復した。


歪だけど…

ぬくもりいっぱいの人形だ。



※ 息子いわく

この手作り人形は、クラスの沢山の友だちが

協力してくれたおかげで作れたと言っていた。


「妹に人形を作ってあげたい」と相談したら

みんなが余った布の切れ端などをくれて

それをお腹に詰めて膨らみを出したんだそう。


実は半分以上友だちが作ってくれたという

事実も判明。笑


素敵なクラスメイトに支えられて

息子も幸せ者だ。


みんなに感謝感謝!


本当にありがとう!





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