こんばんは。暑くて羊毛さわりたくないポエジアのUTTAです。

最近自分にご褒美上げすぎな感じです。
先日買ったもの。

旅の絵本、全10冊セット!!
手芸店でバイトしているとき、月に1冊ぐらいずつ買おうかなと思ったりしていたのですが、行動しないでいる間にバイトも終わってしまい、もう買えないかと思ってました。

この「旅の絵本」との出会いは、小学校1年生の頃。
家の近くにある公民館の図書室で借りたのが最初です。
この絵本には、基本的には文章が一つもなく、ほぼ全てが風景画。

一人の旅人が馬に乗っていろいろな国を旅していく様子を描いています。


この絵本には、知っている人は知っている、たくさんのネタが仕込んであります。
緻密に書き込まれた絵の中に、ドン・キホーテがいたり、うさぎとかめが競争していたり、モナリザやマリリン・モンローがいたりします。
いつもその公民館の図書室から借りてきては、親に「これはあのお話じゃない?」と聞いたり、知らないような物語については教えてもらったり。
ページをめくるたびにまずは旅人がどこにいるかを探し、時計台の時間が少しずつ進んでいるのに気づいたりします。
そういえば、「ウォーリーを探せ」という絵本は、この「旅の絵本」から着想を得たそうですよ。
そのころはやってみたりしなかったですが、実際にある建物なのか調べたりしてもよかったかも。
そんな感じで4冊ぐらいまでは、たまに思い出しては借りてきて眺めていました。
先日、またふと思い出して調べたところ、10冊セットというのが出ているのを知りました。
作者の安野光雅さんが亡くなってしまったので、新しい絵本はもう出ませんから、まとめて買うのもありですものね。

これを思い出すたびに、三社大祭のことも思い出します。
私が育った地域には山車組はありませんでしたので、お祭りは「見に行くもの」でした。

山車が一つ来るたびに親が隣で「これは児雷也、大蝦蟇を操る忍者だよ」とか「安珍というお坊さんを好きになった清姫が、ふられたんだけど大蛇になって追いかけて、お寺の鐘の中に隠れたところに巻き付いて中の安珍ごと焼き殺したの」とか、いちいちストーリーを教えてくれて、それを聞くのが好きだったんです。
この絵本でネタを見つけたときの答え合わせを親に聞きに行くのは、そのときの感じによく似ていました。

実は5冊目以降、じっくり見たことがありません。
これから、時間をかけて絵本の世界を旅していきたいと思います。