あなたと一緒なら


幸せになれるものだと思っていた


幸せに感じないのはなぜだろう


どうすれば幸せなんだろう


何をすれば幸せなんだろう

なにをしていれば


なにをもらえれば


わたしは幸せを感じるんだろう



きっと


なにもほしくない


ほしいものなんてない



なのに


だれかと比べて


その度に 哀しくなる



わたしはいったい


なにがしたいんだろう


なにがほしいんだろう

新しく物事を始めたり
会社に入社する時は
みんな決まって
自分に都合のいい前向きで
何が何でも始めてやる
やってやると言うのに

仕事を辞める時や
物事を終わらせる時は
家庭や周りの環境を理由にして
都合よく辞めていく

本当に続けたいと思うなら
それらの理由を踏まえて
どう対応できるか考えるし
自分から提案するもんだ

やめると選択した時点で
続けたくないことに対する
正当化という悪あがきでしかない
好きになるのに

理由なんて要らないのに

嫌いになるためには

いちいち理由が必要で

無理矢理探すしかなかったんだ
ふたりでいることが当たり前だったから
ただ時間が過ぎるのを待つことが
こんなにも苦痛だなんて  知らなかった

いつもなら  ふたりでいる食卓に
ひとりきりでいること
ひとりきりで寝ること

当たり前の日常に  ぽっかり穴が空いて
ほしいと思っていた自由が
こんなにも  寂しく辛いものだなんて
思いもしなかった

ないものねだりばかりして
当たり前の幸せに気づけなかった

あなたを嫌いになりたいのに
嫌いになんて  なれなかった
重ねた嘘と
あなたの静かな やさしさに
すれ違う日々

気付かぬうちに 
広がる距離

わたしは あなたを
見ているようで
見ていなかった

あなたは わたしを
見ていないようで
見てくれていたんだ

気付いたときには
もう 遅かった
忘れたい

忘れたい

そう思っているうちは

忘れられない証拠

思い出している証拠
好きになることに

理由なんてないのに

嫌いになるには

どうして

理由が必要なんだろう
手に入りそうなときは

ほしいなんて 思わなかったのに

手に入らないと 分かった途端に

ほしくなったりするんだよね

人間は どうしてこんなにも

わがままで 傲慢で

ないものねだりな 生き物なの
好きなものを好きと

簡単に言えてしまうものなのに

好きなひとのことは

どうして 言葉にできないんだろう

素直になれたら どんなに楽だろう