176「人間の取説」そんなのあるのか?!「妻の取説」?!
「存在の音が聞こえる」 自己対話の勧め artpoembook 2500円
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おいおい、
と思った。
先日建築家の知人が家に来た時の話だ。
(一昨年家を設計してくれた、若くして優秀な建築家。今回建築のアワードにノミネートされ、審査員の先生方が現地審査に家に訪問することになり、いらした次第)
彼とは2年越しのプロジェクトでもありほぼ毎日会ってるようなクラスメート的な
友好的な関係であり、仕事にはレスペクトを感じるし、人としても信頼をしている。
その彼が、
「最近妻の取説って本読んでるんですよー!」
と相談的話題を持ち出した。
「?!!」
「なにそれ!?」
簡単に言うと
今年から年少さんのお子さんがいる3人暮らしなのだが、
「妻がイライラしてる。」
と言うのだ。
「子供にイライラするの?」
「違います。
自分に対してです。」
「ま、しょーがないよー、子供は可愛いけど
旦那は可愛くないからねー」
と
身も蓋もないことを言う自分
嘘がつけない。ごめん。
ふーむ
それで妻の取説かー
その時はもちろんただ大笑いで終わったのだが
後になって、
彼がどうこうではなく、奥さんがどうこうでもなく、
世の中の発想にちょっと
「えー?!ないだろ!」と思った。
いや、「ないだろう」と言うか、
むしろあるあるだー!
なんでも取説、マニュアル、メソッド、で解決しようとする。
&解決できると思ってる風潮。
それは私たちの教育環境が
そうだったから仕方がない。
誰が悪いとか言う問題ではない。
ただ、そうなだけだ。
自主自立というスローガンは
学校において机上の空論でしかなく、
これまでの集団授業で、
「自分でものを考え解決する」
ための勉強は誰も教えていない。
どこかに
答えが
書いてある
と思っている。
でも
質問の答えは
本には書いていない。
自分に深く向き合うことにしか
本当の答えも解決もない。
それからこのひとつの会話でもうひとつ、
「え?!なんなのそれ!?」
って感じたのは、
自分は女性なので、
「世の中の女性の皆さん!妻の皆さん!
妻の取説なんて!失礼すぎだろ!と思う。
それは
良く解釈すれば、
「妻を理解し、仲良くしたい」と言う素直な発想であるが、
ともすれば、人を(女性を)コントロールし、
支配下に置き、手なずけようと言うパワーゲームが潜んでいる。
誰だって人に支配なんてされたくない。
それを女性はきっぱりと主張していこうー!
ちょっとウーマンなんとか調!笑
これからの家族関係は
さらに進化していくだろう。
それには一人一人が
人との関係を怖がらないことだ!
世界には自分しかいない。よ