↑近所のヒンドゥー教寺院 

 

 

今週末は、シンガポールで大変貴重な三連休です。

日曜日がディーパバリ(Deepavali)と呼ばれるヒンドゥー教徒の光の祭典で祝日な為、月曜代休です。ラッキー♪

 

この時期のリトルインディア街はキャンドルや電飾でキラキラ輝き、インド系ヒンドゥー教徒の人達で大変賑わいます。

 

シンガポール人の中では少数派のインド系の方々(人口の約10%)ですが、インドからの出稼ぎ労働者数も多く、実際にはインド系の人はもっといる気がします。

 

シンガポールでは、工事現場、ゴミ処理、清掃業務を担う人の多くがインドから出稼ぎで来ている人達なのが現状です。

シンガポールで働いた方がより高い給与を支給されるので、シンガポールで働き、インドで暮らす家族に仕送りをしている彼ら。

どこの国でもある事かもしれませんが、出稼ぎ労働者に対して、ある種の偏見を持つ人がシンガポールの中にもいます。

ただ、私の場合、偏見を持つというよりも、助けられてばかりいるので、その話を。

(後述: よく考えてみると、私自身が偏見を持っていたからこそ、感じた事なんだと思います)

 

ある日、旦那の大切な書類を誤ってゴミ箱に捨ててしまい、ダメ元でゴミ処理場まで行って探す羽目に。。

半泣き状態で事情を説明すると、その場にいた彼らは同情して、何の文句も言わずに、私の為にその書類を探してくれるのです。

ゴミの山をかき分けること約30分。

結局、大切な書類は見付かりませんでしたが、彼らの優しさに触れて、ホッコリ温かい気持ちになったのを今でも覚えています。

そのお陰で旦那の怒りも収まり(笑)。←これが一番助かった!?(笑笑)

変な見たことない虫とか、匂いとかを気にしていた自分が恥ずかしくなりました。

 

また、別の日。

所用で工事現場の側に駐車をしていた時のこと。

車を発進し、5メートル程運転をしたのですが、何か違和感が。

なんと、工事現場のとんがりコーン(赤いやつ)が車前方にあったのに気が付かず、コーンを車の下に挟めた状態で発進してしまっていた私(泣笑)。

その工事現場で働いていた彼らは笑顔で赤いコーンを抜き取り、私の車を救出、本線に入るまで車を誘導してくれるのです。

よっぽど頼りないドライバーと思われたよう。(笑)

とんがりコーンはクシャと曲がってしまったけど、そんなのどうでも良いよーと。(感謝感謝)

 

よく耳にするのは、「人間は他人に迷惑をかけて生きているのだから、人に迷惑をかけられても許してあげよう」というインドの格言。

 

彼らの優しさに触れて、あーなるほどなぁ〜と。

 

過去にも、危うく2階から落下しそうになる子供をスーパーマンのように塀をよじ登って救出したワーカーがいたり、危険を顧みず、人助けをする彼らの記事が新聞に載ることもしばしば。

偏見を排除する為に、敢えて新聞に載せていると言われれば、そうなのかもしれないけれど。

 

た・だ・し、たま〜に、一通の狭い一般道路で、ゆ〜ったりと時間をかけて縦列駐車をするドライバー(大抵、インド系の方々!?)。まるで、ここは私の車道です。何か問題でも?と言われているような気がしてイライラする私。

そんな時、「あ〜、そうだった。他人に迷惑かけても良いよ精神だったー」とイライラした自分を戒めるのでした。(笑)