MS = 友達
マーク = 彼氏
この設定に確定させた私。
金曜日に仕事が終り、
マークに会いに行った。
三時間後くらいに、
彼の職場から電話が入り、
上司の彼は仕事に行く事になる。
日曜日に映画を観に行く事を約束し、
私達は別れたのだった。
翌日の土曜日に歯科へ行き、
顔半分が麻酔でしびれたまま、
午後2時にいつものように
MSとの待ち合わせのスタバへ。
ちょうど妹と電話の途中に、
彼がスタバへ入ってきた。
軽くハグを済ませて、
コーヒーを頼みにいく彼。
戻ってきた時に、
少し妹と話をしてもらう。
ビデオ電話に向かう彼の笑顔は、
いつものように素敵だった。
どんな会話から始めただろう。
途中で彼の家族の話になり、
彼の小さい頃の話を
古い写真を見ながら聞く。
いつもこの話は面白い。
私は普段より前のめりになり、
彼の話に入り込む。
父親が三歳の時に亡くなり、
母親一人に育てられながら、
ロスの最も荒れた地域に住み、
家族の殆どはキャングに入り、
常時多くの危険の中で生きてきた彼。
しかし彼は一人他の事に興味を持つ。
小学校の頃に学校で商売を始め、
自分の物は全て自分で買っていた。
服を自分の好きなように作り替えたり、
髪を自分で切り始めて、
友達にも頼まれて商売になってしまったり。
そして好きな女の子に出会い、
そこから陸上のコーチと知り合い、
高校三年生から陸上を始めたのに、
その年の州の一番ハイレベルの大会で、
400mの優勝者にまでなってしまった。
(しっかり彼の名前まで入った
この時の映像は残っている。)
一躍有名人になった彼は、
その後奨学金で大学へ行き、
足に怪我をするまで、
走ることに人生をかけていた。
誰よりも努力をし、
それを成し遂げていく彼の話は、
私をとても興奮させる。
それを本にすると面白いと、
彼に言った程だ。
彼はその時と同じ努力を
今も毎日している人だ。
他の人と同じ事をせず、
常時全ての事に於いて
向上出来るように考えている。
そのためにいつも本を読み、
インターネットで検索し、
たくさんの事を学ぶ。
彼の覚えている事柄の多さは、
私の知識を遥かに越え、
本当に感心させられてしまう。
昨日も11時の閉店時間で
スタバを追い出された後も、
彼の車の中で午前2時まで
私達の話は止まらなかった。
もういい加減帰らないと
と途中で話を止めて、
さよならのハグをした後も
いつものように止めれない。
私達はそれから3時近くまで
話を続けてしまったのだ。
これまでこんなに長時間、
話をする相手がいただろうか。
私の夫も話し好きだった。
やはり私は自分の夢を話す
同じような人を好きになってしまう。
そんな話を聞きながら、
私の大好きな彼の瞳を見つめる。
友達と決めてしまってからは、
私は彼の顔にさえ触れなくなった。
彼自身も大好きな手のマッサージを
私に頼まなくなってしまった。
ただ、さよならのハグが、
心持ち長くなった気がする。
その感触を体に残しながら、
帰りの道のりで涙が溢れる。
彼と会っている限り、
この気持ちは続いてしまうのか。
だけども会えない事の方が
私をもっと辛くさせる。
彼と会えなくなるなんて、
今の私には考えれない。
今日は前日からの想いが、
全身に残ったままだった。
昨日の午後にマークにテキストを送るが、
偶然にもその返事が返ってこない。
だから私もそのままにしておいた。
こんな気持ちのままでは、
マークに会う事はできないからだ。
いつの日かMSと、
本当の良い友達になりたい。
私がその事を完璧に
受け入れる事ができるのか。
そしてマークとは、
このまま続けた方がいいのか。
わからなくなってしまった。