先の見えなかった
霧のかかった恋が、
四度目のデート(実際には三度目)で、
やっと晴れわたってきた。
今回はいつもより早めの
午後三時にいつものスタバで
M君と待ち合わせをした。
そして私達はいつものように、
映画の話しからいろいろ話題に飛び、
そしていつものように気付けば閉店時間。
またしても八時間ぶっとうしで、
しゃべりまくっていたねと、
二人で笑って顔を観合わせた。
彼の長いおしゃべりに
何がそこまで私を夢中にさせるかと言うと、
彼のこれからのやりたい事を
話している時の目がいいのだ。
私の大大大好きな素敵な目。
それにベタ惚れな私。
早く喋り終えて、
韓ドラを観ようと思っていたのに、
前回と同じく十一時から
彼の車の中で観ようとしていた。
しかしまた二人で話し始め、
韓ドラを観ないままで
午前二時になってしまった。
これまでの記録を更に越え、
私達は十一時間喋り通したのだ。
そしてお別れのハグをした時、
私と一緒にいる事は心地良いかを聞いた。
またしても積極的に出てしまった
いつもと違うぽーおばちゃん。
「どうしてそんな事を聞くの?」
と彼に反対に質問をされる。
彼にあれこれと尋問をされ、
とうとう不安な思いを打ち明けてしまい、
少女のように涙が出てしまった私。
そして彼は私を抱きしめ、
「僕の気持ちは君と同じだよ。」
と優しくささやいた。
こんなロマンチックな出来事は、
私の人生ではなかったような気がする。
数人の日本人と付き合った時も
こんな事はなかった。
夫はどちらかというと
押せ押せだったし、
他のアメリカ人も押せ押せだった。
だけどM君は控えめで、
私の方が積極的だった。
こんなにもこんなにも、
幸せ〜でラブラブ〜な時は、
生まれて初めてのような気がする。
(忘れてしまったのかもしれないが・・・)
ましてやそれも私の超好みの男性であり、
欠点がまだ何も見つかっていない。
「これが夢じゃなければ良いけど。」
「いいじゃん。
二人で夢の中にいるんだったら。」
私の口から出てくる言葉は、
「ありがとう」しかなかった。
それからまた二人は
ボソボソと話しを続けて、
結局朝の六時まで一緒にいたのだ。
これこそ大記録の十五時間!
五十をとうに越えたおばちゃんと、
四十代半ばの男のすることか・・・?
ある意味韓ドラを越えてしまったか。
それから眠気と戦いながら、
帰宅した二人。
家に着いたら彼にテキストを送った。
「See you in the dream.」
彼からの優しい返事を読んで、
眠りについたぽーおばちゃんなのであった。