もう一週間以上も前になるけど、
6月18日にケンタの高校の卒業式があった。
前日から奨学金のための夕食会などで、
私達はこの一週間本当に忙しかった。
6月18日は午後から仕事に行き、
私は午後4時に早引けして家へ帰る。
ケンタの着る卒業式用のガウンにアイロンを掛け、
マサキにも身支度をさせる。
ぎりぎりまで友達の家にいたケンタもやっと帰って来て、
ティティも一緒に午後5時に家を出た。
卒業式が行われる場所は、
アトランタダウンタウンのど真ん中。
我が家からは車で30分。
卒業生は6時までに到着しなければならない。
ラッシュアワーの時間帯だから、
余裕を持って早目に出発した。
案の定、
ダウンタウン近くまで来ると渋滞。
でもケンタを車から下ろした時は6時を回っていなかった。
私達は渋滞している中で安い駐車場を捜すが、
結局見つからずに会場近くの高額な駐車場へ。
(と言っても10ドルなんだけどね。^^;)
会場はなんと、
アトランタ・ファルコンズの本拠地、
ジョージア・ドームだ。

(アトランタのフットボールチーム、ファルコンズ)

(屋根付きで雨でも大丈夫。フットボールフィールドをカーテンで仕切っている。)
ケンタの学校の卒業式の前にも、
他校の卒業式があったようで、
人や車が入れ替わり混雑していたが、
何とか前の方の席を陣取る。
卒業式のプログラムを開き、
ケンタの名前を確認する。
会場にも徐々に人が詰まってきた。

午後7時、
学校のオーケストラが「威風堂々」を演奏し始め、
校長を始め先生達は皆黒のガウンをまとい、
行進しながら会場に入ってきた。
母の緊張がピークに達する。
いきなり前列から歓声が上がった。
男子生徒は青いガウン、
女子生徒はグレーのガウンをまとった生徒達が、
会場の左右から一人ずつ入ってきたのだ。
そして大ぜいが前へ駆け寄り、
母も意を決して前の方へ行く。
どちらから出てくるかわからないから、
マサキと二人で左右の出口を見つめる。
そしてマサキが叫んだ。
「ママ、ケンタだよ!」
ぎりぎり見過ごすところだった。
なんだかふらふら歩いてるんだよね。
ま、いいか。ーー;
最初に3人の女子卒業生が前へ集まり、
アメリカ合衆国の国家が歌われる。
テニスの公式試合の時にも思うんだけど、
その時の緊張した静寂が私は好き。
この国の人々のアメリカ人である誇りを最も感じる時だ。
(高校生なのに歌が上手いんだな。^^)
卒業生代表がアナウンスし、
校長の祝辞から始まる。
そして最後は生徒一人一人の名前が呼ばれ、
列になって舞台に上がり、
卒業証書を校長から受け取る。

(これはケンタの他校の友達が撮影してくれた。
ステージの右側にいるのがケンタ。)
生徒の名前が呼ばれる度、
会場にいる家族からの大きな声援が沸き起こる。
ケンタの家族は私達3人だけ。
夫の家族は州外に住んでいるから、
誰もここには呼んでいない。
でもどこかで誰かがケンタに声援を送ってくれた。
ああ、とうとう我が息子が卒業したのね・・・・。
何とも言えない感動が、
胸の底から湧き上がってくるのを感じた。
全員が卒業証書を受け取り、
そして感動が最高潮に達する。
良い思い出となっただろう高校生活。
これまでの思い出と友達を大切に、
これからの人生の大きな一歩を、
しっかり踏み締めて出発してほしい。
夏休みに入り、
ケンタは友達の家にいずっぱり。
来週には日本へ里帰りだし、
その前にやる事が山のようにあるんだけど。
早く帰って来いと急かしても、
今しか会えないと言って、
なかなか家に帰ってこない。
まだまだ一人立ちは無理な気がする。
それでも8月になったら、
巣立ってしまうんだな。
ああ・・・、
やっぱ、寂しいなぁ・・・。