⑧ 第6回 白山白川郷ウルトラマラソン 誰のものでもない100kmの物語
9月9日(日)
ラスト20km
まだ手取川土手は続く
風雨は容赦なく泥棒さんに叩きつける
気持ちも折れそうになるが
そんなときは「ももクロ」の「走れ!」を口ずさむのである
泥棒さんにとってウルトラ逃走手助けマスト曲だ
走れ!を歌うと自然とニヤニヤして元気が出るのだよ
まぁ、ずぶ濡れ状態で100kmも走るというのだ
正直、笑わないとやってられない状態でもあったのだけど(;^_^A
しかし、ふと気付くと「走れ!」が
光GENJIの「Diamondハリケーン」に変わっているのだ
何度と「走れ!」を口ずさんでもだ
走ることより雨風の方が無意識に気になっていたのかもしれない
風も時間が経つにつれ強くなっていった
救いは向かい風ではなかったということか
だが、追い風ないし右から吹いていたので
あれ?待てよ、手取川土手が終わったら次は日本海の海沿いを走るのではないか?
たしか進路を右に折れるはず・・・
海沿いは向かい風か?
そんな嫌なことを考えつつ、ゴールしたらフィニッシャータオルあるかな?
メダルいらないからタオルの方が絶対にいい!なんてことも思いながら
長いようで、短くも感じた手取川30kmを駆け抜けた
第5関門通過 残り15kmを2時間45分
途中、歩いても間に合うな、よしっ!逃げきれると確信するが
もう歩くこと前提になってます(;^_^A
美川の豆腐(温)をいただいた
冷えた体に湯豆腐が・・・、っておい!冷たいじゃないか!
どうやら、温めるのが追いつかないようでした(;^_^A
これで気持ちが少し折れました
そのせいかエイドを出たら走れなくなり、少しの間歩くことに
歩いたのは数百メートルぐらいかな
ちょうど美川駅前の信号でつかまり集団になったので
引っ張ってもらう作戦で再び走り出す
ところがだ、泥棒さんの逃走スピードが上回ってるようで
前を走るランナーに接触しそうになるのです
べつに速く走ろうとしてるわけではありません
脚はもちろん全身辛い状態ながらも走ってて楽なペースで走ってただけです
まさか終盤で掛かる(競馬用語)ことになろうとは(;^_^A
10人ぐらいの集団でしたが人混みがイヤで外に出したら
ひとり、またひとりと抜かし、あっという間に先頭へ
まぁ、泥棒さん的には追いかけられる展開が合っているのでしょうがね(;^_^A
先頭に立ったら気持ちよく走れましたね
ふと後ろを振り返ると誰もいない(;^_^A
どんだけ大逃げしてるんだよって感じでした
まぁ、競馬で大逃げするとたいてい捕まるもので
泥棒さんも多分に漏れずです
日本海沿いコース
予想通り向かい風、雨もさらに強くなってきた
もう暴風雨といっても過言ではない状態だ
海沿いコースに入った途端、脚がバッタリ止まってしまった
脚は完全に売り切れ、気持ちも折れ折れだ
90km 11時間59分
海沿いはひたすら歩き続けた
向かい風なので雨粒はもろに泥棒さんに叩きつける
地面は水溜まりの連続で避ける気力も無い
まぁ、すでにシューズもびしょ濡れなので避ける必要もないのだけどね
そんな状況で考えることといったら
ゴールしてディナーは何喰おうっかな?と食い物のことばかり(;^_^A
なんか揚げ物が食べたくてね、特に「とんかつ」がね(実際に「とんかつ」食べました)
約5kmの長い海沿いコースが終わると、松任海浜公園
公園を抜けると公道に出てゴールのある松任総合運動公園を目指します
公道に出ても脚が辛くて走ることが出来ません
残り5km、抜かされっぱなしの泥棒さん、情けなくて仕方ありません
でも、歯を食いしばりながらゴールを目指すしかないのです
そのうち街中に入ってきて天気が悪いとはいえ時間的には夕食時
買い物客や車で外食など人や交通量も増えてきます
そんな中をずぶ濡れの泥棒姿が通るわけです
つい、周りの反応を見てしまう泥棒さん
ウケてもらえればいいのだけど傘越しや車の中まではわからずで
どうだったのでしょうかね(;^_^A
そんな泥棒さん、なんだかんだ言ってまだ余裕があったみたいです
98.8km 千代尼通り商店街エイド
最後のエイドだが、ここで「あんころもち」が出た
これがまた美味しくてね、ついおかわりしてしまいました
結局、胃袋だけは終始絶好調でした(;^_^A
そして、運動公園手前の大通りで信号待ち
ここで最後の力を発揮させるべく力を溜めます
最後くらい走って終わらせたいではないですか
青信号になるや運動公園へ一斉に飛び出します
だが、泥棒さん脚が辛いのでスピードが出ず少々遅れてしまいます
歯を食いしばりながら前のランナーについていき
そして、ゴールへ・・・
完走メダルをかけてもらい
周りを見渡し・・・
フィニッシャータオルないのかよ!
100km 13時間37分32秒 男子455位
100km逃走できてホッとしましたね
2戦連続で失敗するわけいきませんものね
特に仮装してるから尚更ですよ
実はプレッシャーがかなりありました(;^_^A
山越えに雨と風、たしかに辛かったですが
終わってみればネタにもなったし、なかなか面白い逃走劇だったと思います
機会があればまた出場したい大会ですね






