第14回 しまなみ海道100kmウルトラ遠足 ⑨

来島海峡大橋
この橋で見る沈みゆく夕陽は素晴らしいものだと聞いていた
だが、ここで夕陽を見ると時間内完走はかなり厳しいとも聞いていた
この時の僕は正直「夕陽」や「完走」なんてどうでもよくなっており
ただ、この橋「長いな」と感じていた

橋に着くともう陽は沈んでおり暗くなり始めていた
この橋を渡れば四国本土、そして僕のゴールである92km地点だ
あとひと頑張りなのだが完全に気持ちが切れているので走ることができない
○○橋 全長960mの表示板が目に入る
960m? え?そんなもんなの? かなり長く感じられたが・・・
自宅から最寄駅ぐらいじゃない
これなら10分位で辛い「しまなみ」から解放できるぞと
少しだが足取りが軽くなる
だが、歩けど歩けど橋の終わりが見えてこない
そのうち
来島海峡第二大橋 全長1515mの表示板が目に入ってきた
第二? 1515m? マジかよ? 一気に足取りが重くなる
そうだよな、遠くから見たらかなり長く感じられたもの、960mなわけがない
最初の表示板は橋の長さしか目に入らなかった
「第一大橋」が目に入っていたら、こんなにショックにはならなかったであろう
それにしても1500mか・・・ 長いな・・・
待てよ、この橋が第二ということはまさか第三があるというわけではないだろうな・・・
そんな恐ろしいことが頭によぎりながら周りは暗く海風が少々冷たい橋を歩き続ける
来島海峡第三大橋 1570m
出た!
ハハハ、もう笑うしかないだろう
笑わなければ歩いてらんねーよ!
傍から見ればキ○ガイな感じになっていただろうね(;^_^A
来島海峡大橋 約4kmですか
事前に配布されていたコース案内図をよく読んでいなかった自分が悪いと言えばそれまでだが
まさか膝の状態からここまで来られるなんて全然考えてなかったからね
おそらく1時間弱橋を渡っていたんじゃないかな(笑)
橋を渡りきり92km地点のエイドに着く
エイドの人たちから「あと少しだ、頑張れ!」とたくさん声を掛けられる
だが、リタイアする気満々の僕は視線を逸らしながらイスに腰掛ける
時刻は20:00 残り8kmを1時間
はっきり言って無理だ
しかし、エイドに着くランナーは次々にゴールへ向け出発していく
中にはゴールするのが22時になっちゃうよ・・・なんて言いながら走り続ける人もいた
ここで気持ちが揺さぶられる
時間内完走は無理でも・・・
しかし、僕のリタイアする意思は固かった
言い訳になるがゴール後のことを考えたら先に進めなかったのだ
実は宿がゴールのある今治で取れなかったので30km以上先の松山になってしまった
1時間に1本の電車を考えると時間内にゴールしないと厳しい
そんなことを考えたら先に進むことができなくなってしまった
残り8km、ゴールへはタクシーでワープすることになった
そのタクシーには東京人である僕と大阪人、そして愛媛人の3人が乗車
タクシーの中は重苦しい空気・・・ということはそんなになく(;^_^A
全員が100km初挑戦であり、92kmもよく走ったなと健闘を称え合ってたな
タクシーだとあっという間にゴール地点に到着
しかし、ここでチョットした問題発生
タクシーの運転手さん、ゴールの目の前で車を止めるんだもの
大勢の人が拍手しながらランナーを迎えている目の前で
リタイアした3人がタクシーから降りてくる
恥ずかしすぎるだろう!
運ちゃんに少しだけ移動してもらいこっそり降りてゴール地点に向かいました
記録:91.9km地点リタイア 約15時間
走り終えた直後は92kmまで行ったことに満足していた
でも、日が経つにつれ悔しさが増していくのよね
残りたった8kmだよ(この時は8km「も」だったけど)
たとえ時間内完走は無理でもゴールを目指すべきだったと後悔している
「しまなみ」は来年開催されるかわからないが100kmの大会は他にもある
怪我をしっかり治し、走り込んで再び100に挑戦したいね