那須のペンション「ひみつ基地」さん。
オーナー夫妻とは20年以上前からの友人で、
バイクショップ「ひみつ基地」だったときからの付き合いです。

現在は、バイクショップではなく、ペンションになっていますが、
2008年夏にオープンして以来、けっこうな賑わいぶり。
私も繁忙期にはお手伝いに行っています。
人気の秘密は、オーナーの接客もあるのですが、
猫スタッフたちのおもてなしが好評なのです。

猫スタッフは2019年7月時点で4匹(現在は5匹)
そのほか、ベランダにごはんをもらいに来る猫が2匹。
そのうちの1匹が仔猫を産んで、ベランダに一緒に連れてくるようになったと
オーナーから聞いたのが6月末。

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▲外猫の「かあさん」(左)と、「しろみ」(右)。
親子ではないかとのことですが…。
この「しろみ」が、ときどき仔猫4匹を連れてやってくるとのこと。
このときは仔猫はいませんでしたが、もうカリカリも食べられるそう。
※白い猫は「ヨン様」。私が2016年9月に国道4号線で保護
2017年4月に「ひみつ基地」の猫スタッフになりました。


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「かあさん」。人懐こくて触ったり抱っこもできます。

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「しろみ」「かあさん」ほど慣れてはいませんが、
オーナーは触ることができるそうです。
仔猫たちはすぐ逃げてしまうとのこと。
どちらも白にグレー縞が混じった、きれいな子です。

7月に入ってから見に行くと、仔猫も生後2ケ月以上になっていそうだし、
「かあさん」はお腹が大きくなっているではありませんか!
これはマズイ! と不妊手術をすることにしました。

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▲2日後、大田原市のM動物病院で手術、お腹の中に2匹、いました。
「かあさん」は4月末にも産んだらしく(死産だったか飼育放棄か不明)、
それから2ケ月余りで再度妊娠していたことになります。
不妊手術をしなければ、この先、どんどん増えてしまいます。
※「かあさん」に興味深々の「ヨン様」

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▲手術翌日の「かあさん」と、寄りそう「ヨン様」
はじめは、T.N.R(Trap:捕獲し Newtwer:不妊手術を施し、Return:もとの場所に戻す)をするつもりでしたが、幸い、ウイルス検査でエイズ・白血病ともに陰性だったこともあり、オーナーが「ここの猫スタッフにする」と言い出したので、
そのままペンションで修業生活に入りました。


さて、今度は「しろみファミリー」です。
「かあさん」は慣れているので手で捕まえられましたが、
こちらは警戒心も強いので、
捕獲器を使うことにしました。
捕獲器は私は1台しか持っていないので、浪江町で保護活動をする
赤間さんに2台貸していただきました。

まず最初に、捕獲器とケージに慣れてもらうべく、
入っても閉まらないようにして、ベランダに設置。
それなのに、梅雨の長雨でなかなかやってきません。
これはねぐらを突き止めないと、難しいかも。

いつも裏の別荘地のほうから、渓流を渡ってくるようだ、というので、
アルバイトが終わった昼間に、偵察に行ってみました。

折よく、別荘に来ていた方2組に情報をいただくことができ、
後日、猫たちの居場所を見つけてくれて連絡をもらいました。
7月27日(土)、そこに件の捕獲器3台を、
今度は入口が閉まるようにして設置すると…。

入りました!
最初に大き目の仔猫2匹、翌朝に残りの2匹
そしてその日の昼間にママ猫の「しろみ」、という具合に
次々と入ってくれました!!


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▲とりあえず、ペンション内に二段ゲージを設置、親子で入ってもらいました。
右手前が「しろみ」。べったりくっついているのが、仔猫1
こいつが一番大きくて、母さんのお乳を優先して飲んでいるせいか、
1.45キロもありました。一番小さいメスは0.9キロなので、1.5倍も違いました。


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仔猫1(オス) 右はママ猫「しろみ」

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仔猫1 一番元気で大きい にゃんモックも大好き


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▲こちらは二回目に捕獲器に入った、おとなしめの2匹。
左が仔猫4(メス)、右が仔猫3モフモフ(オス)

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▲左が仔猫2(オス) 仔猫1,2は「しろみ」に毛色が似ています。

「しろみファミリー」、翌月曜日にM病院へ連れていき、
「しろみ」は不妊手術と血液検査(エイズ・白血病陰性)、
仔猫たちはワクチンを打ってもらい、後日駆虫薬も差しました。

これから1年で1番忙しい時期なので、
最初はボランティア仲間にお願いしようか悩みましたが、
オーナーが「猫が欲しいって言ってた常連さんもいるし、
里親探し、がんばってみる」と言ってくれました。
ママ猫「しろみ」はリリース予定でしたが、
やはり一緒に里親探しをしようということに。

結果、8月7~8日に宿泊された、40代のご夫婦が
メスの子と仔猫1の2匹の里親さんになってくださいました。
(15歳の猫を看取り、また猫を飼いたいのに、
譲渡会で共働きを理由に断られているそう)。
滞在中、ずーっと猫たちを観察されていました。
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 ママ猫しろみと、仔猫2の2匹は、8月10~12日に連泊された、
常連(7回目!)Sさんファミリーが決めてくださいました。

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▲2年ちょっと前、「ヨン様」と「シュガーちゃん」を里親募集したときも、
かなり本気で考えてくれたそうですが、
そのときは息子さん2人がまだ小さくて諦めたそうです。
 今回はその息子さんも猫の勉強をしているとのこと。
家族全員で滞在中に猫たちを見ながらよく考え、
最初は1匹残すのもかわいそうだしと思ったそうですが、
無理はしないということで、
親子2匹を決めてくださいました。

最後に1匹だけになった「モフモフくん」。
長毛で可愛いので、一番先に決まるかと思ったのですが…

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▲ひとりぽっちになって、さみしい「モフモフ」。やはり鳴いてましたが…

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▲ヨン様、慰めに来てくれました。

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▲その、モフモフちゃんも、常連のK持様が、
連泊している間、よく考えて決めてくれました。ヨン様&シュガーちゃんのときも
泊まってくださっていたそうです。
できればもう1匹迎えたいそうですよ。

というわけで、トライアル期間はあるものの、みなさんしっかり考えてくれて、こちらも十分に話して納得してもらっての譲渡なので、大丈夫でしょう。

協力してくれた別荘の方も、カンパを持ってきてくれたり、
お土産を持ってきてくれたり。

ということで、ひみつ基地の外猫問題は一件落着です。

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▲修行開始から1ケ月、「かあさん」もだんだん慣れてきました。

そんなこんなで、怒涛の満室御礼続きだったお盆休みも終わり、
「ひみつ基地」でのこの夏のアルバイトも、
あと今週末を残すのみ。

その後はツーリングマップルの取材で関西へ。
また2週間ほど福島を留守にします。