温泉ライターの西村りえさんに誘われて、山形県・古寺鉱泉に泊まってきました。
 なんでも、今年いっぱいで営業を辞めてしまうとか。

 古寺鉱泉は、朝日連峰の登山口にある一軒宿(というより山小屋)。
 20年くらい前、大朝日岳に登った後、日帰り入浴をしたことがありますが、
 オンボロ宿だったなあ、というくらいであまりよく覚えてないし、
 どうせ梅雨で山登りもしないだろうしなあと、山形の温泉めぐり1泊2日ドライブに。

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▲温泉街の真ん中に立つ「尼湯」。他にすぐ近くの「滝の湯」、
少し離れた場所に「小町の湯」もあります。

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▲中はこんな感じ。無人です。

 りえさんとは小野川温泉で待ち合わせ。我が家から喜多方経由の下道で2時間30分くらいで到着、時間に余裕ができたので、共同湯「尼湯」に入浴しました。
 入浴料は200円。券売機で買って着替えの棚の前にわかるように差し込んでおくシステムです。

  お昼は近くにできたおしゃれな卵料理のレストランで、オムライス。美味しかったけど量が少ない。でも人気みたいでお客がたくさんいました。

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 米沢から国道287号を最上川に沿って北上します。
 「りんご温泉」に入ってから近くの「椚平の棚田」を見学。
 ひめさゆりはもう終わりでしたが、ちょっとだけ咲いていました。

 左沢(あてらさわ)の町でガソリンを入れ、古寺鉱泉への道を聞くと、
 「えっ? 今から行くの? 真っ暗になるよ。道だってすごいよ」
 と脅かされました。この時点で午後4時30分。
 あと2時間は明るいし、そんなに離れてないし。
 でも、20年くらい前は途中からずっと砂利道だった覚えが。そんなにひどい道ではなかった記憶があるけど、地元の人がこういうのだから、相当大変かも?
 と覚悟していきましたが、何てことなし。冬季通行止め区間が1車線の峠道でしたが、退避場所も随所にあるし、古寺鉱泉の手前300mまでずっとしっかりした舗装でした。現在、新しく観光情報センターを建設中なので、工事の大型車も通るのだから、そんなに悪い道じゃないよね。古寺鉱泉へは、ここに車を置いて300mほど山道を歩きます。18時前にはちゃんと到着。なあんだ、脅かされて損した。

 観光センターは来年春にオープン予定で、宿泊もできるそうです。
 ただし、古寺鉱泉のお湯は引かないとか。なので、古寺鉱泉のお湯に入れるのは、今年が最後。宿も老朽化が激しいこともあり、廃業するそうです。
 
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▲古寺鉱泉「朝陽館」。まさに、つげ義春ワールド

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▲湯は冷鉱泉なので、加温しています。
左が加温する前の源泉。右が加温した浴槽。
なぜ、加温すると透明に?
お風呂は薪で温めているので、朝風呂は入れません。

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▲山の幸中心の夕食。ヘルシー。右上のツブツブは山形名物「だし」

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▲部屋はこんな感じ。自家発電で携帯も圏外。
部屋に電源はなく、廊下に共有のコンセントがありました。
タオルなどもないので、山小屋と心得たほうがよいです。

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▲宿泊者はほかに1組、2人。渓流釣り目的の75歳男性。
東京・高井戸の小学校の同級生だそうです。
この次の日は団体の貸し切りだとかで、それなりに宿泊者はいるようです。

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▲夜になるとランプが灯ります。

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▲朝食もヘルシー。

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▲帰り道、朝日連峰が見えました。まだ雪がけっこう残ってますね。

2日間とも、梅雨の合間の晴れ間で雨に降られず、ラッキー。
朝日連峰もきれいに見えました。

米沢で「龍上海」のラーメンを食べ、
りえさんの電車の時間までまだ余裕があるので、
最後に間欠泉の露天風呂が名物の広河原温泉「湯の華」に
入ろうと向かったのですが、かなり進んだところで、
「本日、臨時休業」の貼り紙! がガガガーん!
途中から何度電話しても出なかったのは
留守だったからだったんですね。HPでも営業確認してきたのにー。
せめて留守電に入れてくれればよかったのに。
※広河原温泉はかなり山深く、長い砂利道の先にあります。


今回入った温泉
●小野川温泉「尼湯」
●りんご温泉
●古寺鉱泉
●柳川温泉
●舟唄温泉

今月はとある理由で鬱々しているので、気晴らしになってよかったです。
ほぼ、けんいちとしか話してなかったし。
りえさん、誘ってくれてありがとう。