薫風の気持ちいい季節ですが、またしても被災地へ行ってきました。
今回の同行者は、大学時代の同級生、Sさん。
「近しい人が被災地で活動しているのだから、一度くらいは福島を見ておきたい」
と言ってくれました。
福島のことなんて何の興味がない人がほとんどなのに、給餌活動にも付き合ってくれて、ありがたいことです。
Sさんは我が信州大学農学部園芸農学科35名中、たった4名の女子仲間。
卒業後からずっと農水省のお役人を続けながら、5人の子を育てる母でもあります。
会社員生活は3年で止めてしまい、子供もいない私にとっては、頭が下がるばかり。
▲浪江では住宅の除染がどんどん進んでいます。
▲海岸沿いの請戸地区。津波の被災地ですが、船も車も撤去され瓦礫もかたずけられていきます。
▲あちこちで、こんな巨大に繁茂した黄色い花が咲いていました。
Sさんも私も園芸農学科なのですが、名前を知りません。何の花?
▲花はバラのような八重の山吹のような。
▲浪江駅近くの踏切
▲浪江駅とJR常磐線の線路
▲帰還困難区域。カラス対策もしました。こんな紐ですが効果絶大なんです
▲帰還困難区域。リンゴの花? 巨大でした
▲帰還困難区域。ここはいつも高線量ですが、普段より高い数値
▲コデマリ、と思いますが咲く時期も遅いし、この花の付き方は異様
▲今回はここにカメラを掛けました。
▲町営住宅
▲協力者・Tさん宅。トラクターの上にRVボックス。ここはカメラで確認したら2匹の猫が来ていました。
ところで、モーションカメラですが、かなりスグレモノです。
以下はHさん宅に掛けたカメラの画像
▲先週、確認したときはカラスがかなり来ていましたが…
▲上のうようにカラス対策をしたところ、今回のカメラには1度しか現れず。しかも箱に近寄れていませんでした。効果ありですね
▲猫その1
▲猫その2
どちらも、1~2週間の間に1、2度しか現れません。
近くに餌場を持っていると思われますが、とりあえず、ここは継続。
こうして地道にポイントを確認、野生動物しか来てないところは給餌停止しています。カメラが1~2台、1~2週間に1度しか来られないので、牛歩のごとしですが、少しずつ進めています。
▲荒れ放題の公園
▲「本当に誰もいないの?」
「おーい!」
無人の町で茫然とするSさん。
通いなれた私にとってはあたりまえになりつつある浪江の町ですが、
初めての人には不思議な世界なんですね。
この日は、TOKUさん&くにさんチームが葛尾村へ給餌に入りました。
4月に口内炎の治療をした「ぢっち」、また少しヨダレが出てたそうですが、なんとか食べられている状態だとか。自警団の方々がいるので、様子見だとのこと。