昨日、那須のペンション「ひみつ基地」のバイトを終え、4号線を家に向かって走っているところ、矢吹町手前くらいのコンビニ前に「須賀川」」と書かれた紙を持って立っている若い男性がいました。
ヒッチハイカーのようでした。
台風の雨もひどくなりそうだし、なんとなく、反射的に止まって載せてあげました。
須賀川は我が家より少し先だけど、まあそのくらいなら、乗せてもいいか。
私も四国88ケ所を歩いたこともあるし、旅人には理解も興味もあるので、自転車のツーリスト、歩きの旅人などに出会ったときはなるべく声を掛け、話を聞くことにしています。ヒッチハイカーを車に乗せるのは初めてでしたが。
▲これは、昨年8月、被災地富岡町で会った自転車ツーリスト、けんたくん。この後、無事に日本一周を果たして大阪に帰還。
▲こちらは歩いて日本一周のべーすけくん。福島県田村市の路上で遭遇。なんと、滋賀のワイルド女子、スギちゃんとも知り合いでした。
乗り込んでくるなり、片言の日本語。
見かけは思いっきり日本人なのでいろいろ聞くと、チェコ人だと言います。
チェコ生まれのチェコ育ち。両親もチェコ生まれ。
でも、もともとお父さんは北海道の人で、お母さんは三重県だかの人で、日本人。チェコ生まれじゃなかったの?
本人は北海道工業大学に留学中で、日本滞在は8年目だとか。
私がチェコに行ったことがあるというと、
「プラハで何か気づいたこと、ありませんか?」
と聞くから、特にないなあ。食べ物やビールが美味しかったけどと言ったら
「プラハでは家の屋根が赤なんです」
私「ふーん、でも景観条例で屋根の色が決められているところって、多いよ」
いろいろ話しているうちに、なんとなーく、うさんくささが鼻についてきた。髭面もあまり好感度高くない。
チェコ人というのは、まあ信じてもいいかと思ったけど、
「2日間何も食べてなくてお腹ぺこぺこ」
「毎日野宿している。今日も二本松の道の駅へ行く」
このあたりから、早く降ろしてしまわねば、と思い始めた。
で、今度は私が車にキャットフードをたくさん積んでいるのを見て、猫を飼っているのか聞いてきたので、福島の被災地でペットレスキューしているというと、
「ボクも、猫大好き。8匹飼っている。全部アメリカンショートヘア。8匹とももらった」
「今は大家さんが面倒見てくれている」
「そんなに猫好きならってことで、ペットショップでアルバイトしている」
私「ふーん、ブリーダーって、よくないよね。産ませるだけ産ませてアトはポイだもんんね」
「そう、よくない。チェコではペットを捨てたりすると、1000万円以下の罰金なんだ。憲法●●条で決まっている」
ホントかよー。聞いたことない。しかも1000万円ってありえん。
また、須賀川市内は東日本大震災では地震の被害もすごかったという話をすると、
「東日本大震災のときは、父も母も、100万円ずつ寄付した」
とのこと。ホントかよー。このあたりでかなり猜疑心マックス。
ヨークベニマルの駐車場で「ここで何か買って食べてね」と1000円あげて(一応、旅人にはあげることにしているので)、傘まであげて降りてもらいました。
そのおカネの受け取り方が、またまたうさん臭かったのでした。
お礼を言う前にそそくさと財布にしまうあたりのしぐさが、これは旅人ではなく、お金目当てなのかなあ、という感じがしたのです。近い場所へのヒッチハイクを繰り返して乗せてもらう回数を増やせば、お金をカンパしてくれる人も多くなるという計算なのかも。
まあ、こうして話題にできたけど、なんとなーく、胡散くささが残り、後味の悪い感じでした。
今まで出会った旅人は、みんな旅を楽しんでいるのが伝わってきて、こっちも元気をもらえたんだけど、今回はなんだかなあ。何者なんでしょうか。
たぶん、生粋の日本人だと私は思うのですが、どなたか正体を掴んだ方は教えてくださいませ。